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量子コンピューター向けソフトウエアを開発するQuemix(キューミックス)。材料シミュレーションの世界でメジャーをとるソフトウエアの開発を目指す。研究者でもある「盟友」が編み出したアルゴリズムが切り札だ。
「材料シミュレーションの分野では、主要なソフトウエアは全て外国製で占められている。これからの量子コンピューターの世界でメジャーをとれるプロダクトを生み出したい」。Quemix(キューミックス)のCEO(最高経営責任者)を務める松下雄一郎はそう力を込める。
Quemixは材料シミュレーションと量子コンピューターの技術に強みを持つスタートアップで、量子化学計算の研究者ら博士号取得者が多数参画している。既存のコンピューターを活用した材料シミュレーションソフトQuloudをクラウドで提供する傍ら、量子コンピューターで稼働するシミュレーションソフトの開発を進めている。
実は、Quemixはクラウドのシステムインテグレーションを手掛けるテラスカイの傘下にある。同社は事業領域を拡大する手法として、起業家としての能力がある人材を外部から招き、子会社の経営を任せる取り組みを進めている。Quemixもその一環として設立している。
設立当初はテラスカイのCTO(最高技術責任者)だった竹沢聡志が暫定的にCEOに就いていた。その頃に起業を考えていた松下が量子研究者の交流会で竹沢と出会ったことが縁で、2020年にQuemixに参画することになった。そして入社からわずか3カ月でCEOに就任する。「うれしいと思う半面、何かワナにかかったのではないかと疑った」。当時を振り返り、笑いながらそう話す。
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