能登半島地震の被災地を支援しようと、道内からもさまざまな動きが出ています。
【札幌市は災害用の寝袋を石川県に発送へ】
札幌市は災害用に保管していた寝袋およそ1万2000枚を石川県に送ることになりました。
5日、市の災害用備蓄品が保管されている市内中心部の体育館では、10トントラック2台に、段ボールづめされた寝袋が次々に入れられていきました。
今回の支援は、札幌市が指定都市市長会を通じて、石川県に問い合わせたところ、要請があったことから、災害用に保管していた寝袋の一部およそ1万2000枚を送ることになったということです。
市によりますと、寝袋は、6日午後2時ごろに金沢市内にある石川県の支援物資の集積拠点に到着予定で、その後、現地に送られるということです。
札幌市危機管理課の三好俊也防災推進担当課長は「現地の避難所では厳しい寒さが続いていると思うので、寒さを防ぐために使ってほしい。人命救助が今、最優先だと思うが、札幌市としてもできるだけの支援をしていきたい」と話していました。
【被災地に陸自北部方面隊から隊員派遣】
陸上自衛隊北部方面隊からも被災地に派遣されることになり、5日、隊員や車両が現地に向けて駐屯地を出発しました。
千歳市の東千歳駐屯地の「第7後方支援連隊」に所属する隊員16人は、地元の支援団体や家族などに見送られ、5日午後3時半ごろ駐屯地を出発しました。
隊員たちは今夜、苫小牧港からフェリーで福井県の敦賀港に向かい、被災地には7日にも到着する見込みで、現地では被災者の入浴支援の活動にあたることになっています。
陸上自衛隊北部方面隊によりますと、北海道からは東千歳駐屯地のほか、恵庭市の島松駐屯地と旭川市の旭川駐屯地からあわせて90人の隊員と30台の車両が派遣されるということです。
陸上自衛隊北部方面隊は「困難な状況に直面している被災者の方々が安心できるよう生活支援活動に努めて参ります」とコメントしています。
【道が医師や保健師などの支援チーム派遣】
道は、今月8日から医師や保健師などで構成する災害時の支援チーム、「DHEAT」を派遣することを決めました。
道は、能登半島地震の被災地を支援するため、5日、2011年の東日本大震災以来、13年ぶりに被災地支援本部を立ち上げました。
道庁で行われた1回目の会議で鈴木知事は、医師や保健師などで構成する災害時の支援チーム、「DHEAT」を今月8日から石川県に派遣することを明らかにしました。
また、国や石川県から要請があった場合、▼り災証明書の交付業務などにあたるため、一般職員をおよそ20人、▼倒壊した家屋の危険度を判定するため、技術職員をおよそ40人、派遣する準備を進めているということです。
このほか、今後、被災した人たちが北海道で避難生活を希望した場合に備えて、道の公営住宅の受け入れ準備も進めるよう指示しました。
鈴木知事は「これまで胆振東部地震など大きな災害の際に、他県などから多大な支援をいただいてきた。道としてできる支援を最大限行うという姿勢のもと、国や全国知事会などとも緊密に連携を取り、市町村と情報共有を図って被災地への支援に当たるよう指示する」と述べました。
【被災地への募金・義援金は】
今回の地震を受けて被災地への募金活動が始まっています。
このうち▼中央共同募金会では、専用のWEBサイトを開設して被災地の災害ボランティア活動のための支援金を募っています。
また、▼インターネット広告配信大手の「LINEヤフー」では、クレジットカードなどを使って募金できる専用サイトを設けています。
さらに▼日本赤十字社石川県支部もWEBサイト上に口座情報を掲載し、4日から義援金の受け付けを開始しました。
▼石川県は近く専用の振込口座を開設するということです。
このほか、▼複数のクラウドファンディングの専用サイトでもNGOなどがプロジェクトを立ち上げて、支援金を募っています。
一方、募金をかたって個人情報をだまし取る偽サイトも確認されていることから、募集する団体などは正規のサイトかどうか事前に確認するよう呼びかけています。
からの記事と詳細 ( 能登半島地震 道内からもさまざまな支援の動き|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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