.NET MAUIは、.NET開発者がすべてのデバイスにアクセスできるようにすべく構築された、Visual Studio上で利用可能なUIフレームワークとツールで、あらゆるデバイス向けのクライアントアプリの構築を、簡素化および合理化できる。
単一のコードベースからAndroid、iOS、macOS、Windowsネイティブアプリを開発することが可能で、デバイスごとに異なるスタックや言語を学ぶことなく、1つの言語、1セットのライブラリ、1つのUIスタックを使える。.NET 6に基づいて構築されており、ワークロードとプロジェクトタイプ全体で単一の統合された.NETエクスペリエンスを得られ、高パフォーマンスのアプリの構築が可能となる。
ハイブリッドWebアプリの構築にも対応しており、JavaScriptの代わりにC#を使用してインタラクティブなWeb UIを構築できるBlazorは、ネイティブデバイスの機能とパッケージにアクセスしつつ、Webコンポーネントを.NET MAUIアプリで直接共有できる。
.NET MAUIツールは、Windows用のVisual Studio 2022 17.3 Preview 1.1、およびmacOS用のVisual Studio 2022 17.3 Preview 1で使用可能で、ホットリロードテクノロジが含まれているため、.NET MAUIアプリをより生産的に構築できる。
あわせて発表された「Microsoft Dev Box」は、あらゆる規模のハイブリッドチームに対応し、安全でただちにコーディング可能なWindows開発者ワークステーションを提供する、新たなクラウドサービス。ワークステーションの設定やメンテナンスを気にすることなく、フローを維持し、コードの作成に集中できる。
基本的には、クラウド上に用意されたWindows 11マシンなので、Visual Studioを用いた開発に最適であり、Windows 365を活用してMicrosoft Dev BoxをIntuneおよびMicrosoft Endpoint Managerと統合すれば、管理やセキュリティ、コンプライアンスをITに委ねられるようになる。
なお、Microsoft Dev Boxは現時点ではプライベートプレビューであり、数か月以内でのパブリックプレビューのリリースが予定されている。
同じく、「Microsoft Build 2022」にて発表された「Azure Deployment Environments」は、セキュリティ、コンプライアンス、コスト効率を最大化しつつ、セットアップにかかる時間を最小限に抑えるInfrastructure as Codeテンプレートを使用して、開発チームがアプリインフラストラクチャを迅速に起動できるようにする新たなクラウドサービス。
厳選されたテンプレートのカタログから用途に合うものを選び、ローカルCLIまたはカスタム開発者ポータルから直接デプロイすることが可能で、テンプレートによって複雑な環境をプロビジョニングすることなく、アプリケーションのコーディングやテストに集中できるようになる。また、開発インフラチームはチーム間の一貫性を維持しつつ、共通の設定を一元化してセキュリティの強化が図れる。
Azure Deployment Environmentsも現時点ではプライベートプレビューであり、数か月以内でのパブリックプレビューのリリースが予定されている。
ほかにも、Visual Studioの次期プレビュー版が、ARM64アーキテクチャで動作するWindows 11にてネイティブ実行され、ARMベースのデバイスで直接ARM64アプリをビルドおよびデバッグ可能になることが発表された。ARM64に対応したVisual Studioのプレビュー版は、数週間以内に公開される。
からの記事と詳細 ( 「Microsoft Build 2022」にて、Visual Studioに関連するさまざまな発表が行われる - CodeZine(コードジン) )
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