オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)は4月21日、ダイヤモンドベースの量子コンピューターの共同研究・開発拠点「ダイヤモンド量子材料研究ハブ(Research Hub for Diamond Quantum Materials)」を設立したと発表した。オーストラリア・ドイツの量子コンピューティング企業「量子ブリリアンス」(Quantum Brilliance) とラ・トローブ大学(La Trobe University)との共同設立。
ダイヤモンド材料科学において世界最高水準の専門性とリソースを有するこれら3組織は、合成ダイヤモンドの強みを生かして次世代の量子コンピューティングを構築することを目指す。
ダイヤモンドの不純物を用いて量子ビットを作成し、ダイヤモンドで外側を保護したマイクロプロセッサを構築することで、量子状態を室温で動作させることが可能になるという。
このハブはまた、量子ブリリアンス社がドイツの研究機関・大学と進めている共同研究プロジェクトと連携し、豪州とドイツのダイヤモンド材料専門家のネットワークを構築することも目的としている。
RMITの研究・イノベーション部門を統括する カルム・ドラモンド(Calum Drummond)教授は、こうした連携は将来の産業を支援する上で非常に重要だとし、「新たなビジネスの成長につながる新技術の開発を、ここビクトリアで支援できる機会を貴重なものと捉えている」 と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
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