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Friday, March 18, 2022

さまざまな人生に感動 読者会議メンバー参加でオンライン選考会 - 朝日新聞デジタル

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 朝日新聞Reライフプロジェクトが文芸社とともに創設した「Reライフ文学賞」の第1回受賞作がこのほど決まり、Reライフフェスティバルで授賞式が行われました。これに先立ち、「Reライフ読者賞」について読者会議メンバーによるオンライン選考会が行われました。選考をふりかえって、「共感できる作品が多かった」「貴重な経験ができた」と感想が寄せられました。

 【第1回Reライフ文学賞授賞式】見逃し配信中(4月11日まで)

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読者会議メンバーが参加して行われたオンライン選考会

どれも力作 最終選考は接戦に

 文学賞のテーマは「家族のかたち~第二の人生の物語~」。初開催にもかかわらず全国から2251点もの応募作が寄せられました。特別選考委員に作家・内館牧子さんを迎え、長編部門の最優秀賞は『ハルジオンの花』(鷹栖律子さん著)に決定しました。里子を家族に迎えて養育した20年間の実話を描いた感動作です。

 読者会議メンバーの選考委員は公募で選ばれた6人。選考会はオンラインで2月に行われました。選考委員は長編部門で入賞にノミネートされた6作品を事前にすべて読み、書評を持ちよって参加しました。

 いずれも力作ぞろいで接戦となり、議論は最後まで白熱。厳正な選考の結果、最終的に『Reスタート 寄りそう日々』(杉村眞知子さん著)が「Reライフ読者賞」に決定しました。

 東日本大震災を機に故郷から両親を移住させようとする様子を描いた作品です。惜しくも次点となった『春を待つ手紙』(室土猩さん著)には「Reライフ読者特別賞」を贈ることになりました。

 6人のメンバーはもともと読書が大好きな人ばかり。応募作品を何度も読み込んで参加したそうです。みなさんの感想をご紹介します。

◆読者会議メンバー選考委員のみなさん◆

天野治子さん(岐阜県 60代)

 表現するってことは思いだけではできない。伝えるための技術がいるのだとわかりました。私もこれから「Reライフ」の人生ですけれど、モヤモヤしたものを表現することが幸せや豊かさにつながるのかなと思いました。みなさん、それぞれの生き方や自分の考え方をとても大切にされているので、そういうことを学ばせていただきました。

八木一龍さん(神奈川県 60代)

 みなさんの作品を見て、東日本大震災や里親を経験した方、病気を克服されている方たちの文章を読んで、私自身もすごく力になりました。同じシニアとして「人生100年時代」を生きていますが、本当にみなさん苦労されて人生を送られている。しかしへこたれず、がんばって努力されている。文章からにじみ出ている、そういう姿を感じて「私自身もがんばらないといけないな」と思い、勉強になりました。ありがとうございました。

齋藤謙一さん(神奈川県 70代)

 読むほどにそれぞれの作品、味わいが深くて、非常に心をこめて書かれたような心情がひしひしと伝わってきて、本当に読みごたえがあると思いました。私自身ももう「Reライフ」の生活になっていますが、Reライフの過ごし方や生活にもいろいろな場面や苦労、思いがあるというのが、作品を読んでいくとわかり、「私自身の生活も、より豊かな彩りのあるものに変えていけるのではないか」という期待感も持ちました。ありがとうございました。

増田浩代さん(千葉県 50代)

 貴重なチャンスをいただき、楽しくみなさんのお話を読ませていただきました。「思っていることを文字に起こして人に伝えるのは難しいな」と常日頃、思っているのですが、一つの作品として書かれたものを読ませていただくと、みなさんの文字としてのすばらしさというより、気持ちがにじみ出てくるのをすごく感じることができて楽しかったです。どの作品もたいへんすばらしかったので、「将来は自分も気持ちを上手に書き表せるチャンスを持とうかな」と感じました。

村尾基雄さん(千葉県 50代)

 一人ひとりの人生、その奥深さを感じ、作品を読ませていただき、感動をいただきました。ありがとうございました。それぞれの人生を文章に紡ぐという作業、たぶんご苦労されたのではないかと思います。作品の一つひとつにそのご苦労が表れていたなと感じました。だからこそ、感動をいただいたというところもあろうかと思います。みなさんの人生がさらに発展しますように。私もその感動を少しでも参考にしながら、この後の人生を過ごしたいと思います。

泉京子さん(愛媛県 70代)

 本当にこんな機会をいただくなんて光栄なことだと思いました。六つの作品にそれぞれの作者のかたの熱い人生、熱い思いがこもっていて、涙なくしては読めないもの、「よくわからないな」というもの、いろいろな経験をさせていただきました。(原稿に)付箋(せん)をいっぱいつけて、選考委員という立場も楽しませていただきました。ありがとうございました。

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