電話はもちろん、ネットもゲームもカメラも幅広く機能をカバーするスマートフォン。それに対して、公衆電話は電話しか機能がないにもかかわらず、いまだにスマートフォンの何十倍もの大きさです。一体、なぜ小型化されないのか? その理由について、公衆電話を管理するNTT東日本に話を聞きました。
「公衆電話には何が入ってるのか」という疑問
「持ち歩けない。音楽も聴けん、YouTubeも映らん、ネットも繋がらん、LINEもSNSもできん。電話しかできん。なのにこのサイズって。何が入っとるんキミ」――先日、公衆電話について、こんな厳しめなコメントを添えたツイートが話題になりました。Twitterユーザーの陽介(@052ysk)さんによる投稿です。
Twitterでは、この投稿に対し「無くて困る事があっても、有って困る事は少ないバイプレイヤー的存在」「災害時に通話が優先されたり、チケット取る時も優先だったし、家族に聞かれずに通話できるってとても有り難がった」と公衆電話の有用性を唱える声が寄せられました。また、中には「みんながこの電話で誰かに伝えた言葉や想いを貯めています いつか解放されて人々に優しい気持ちが降り注ぎますように」といったステキな考えをする人も。
実際のところ、技術が発展した現代において、公衆電話はなぜ小型されないのでしょうか。公衆電話を管理するNTT東日本に、その理由について聞いてみました。
「現在の機能をもたせたまま、小型化するのは一定の限界がある」
まず、公衆電話の構造について尋ねると、NTT東日本からは次のような回答が。
「主に、硬貨を投入してご利用いただいた際の硬貨を収納するスペースや、テレホンカードを用いてご利用いただく際に、テレホンカードを読み取って、利用に応じて利用度数を減じて返却するための機能が内蔵されています」
公衆電話があれほどの大きさであるわけは、これらの機能を内蔵するためなのだと言います。編集部が公衆電話の小型化が可能か聞くと、NTT東日本は「現在の機能をもたせたまま、小型化するのは一定の限界があると想定されます」と回答。
スマホに比べてかなり大型に思える公衆電話ですが、その理由はスマホとは異なる用途であるがゆえに機能上の制約があるためでした。ツイートへの反応では、この他にも「公共施設はある程度の大きさがないといけない」や「そう簡単には動かないぐらいには重くしないと、昭和の頃とて、盗難されたり、あの頃流行していた不良の子に破壊されたり、災害時に飛んだりしてしまう」など、機能面以外からもさまざまな考察がなされています。
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