東芝は16日、量子コンピューターの計算速度と精度を高める機器の回路構造を開発したと発表した。次世代の高速計算機である量子コンピューターは開発競争が激しくなっており、2022年度中に機器を試作し、実証実験を始めることを目指す。
東芝が開発を進めているのは、量子コンピューターの中でも極低温に冷やして電気抵抗をなくす「超電導」の回路を使う方式向けの機器。基本素子の「量子ビット」間をつないだ状態にしたり、全くつないでいない状態にしたりと切り替えられるのが特長という。
計算速度・精度を向上させられる。シミュレーションでは2個の量子ビットに対して実行する計算の基本操作で、24ナノ(ナノは10億分の1)秒という処理時間で99.99%の精度を実現できるとしている。
量子コンピューターの中でも、超電導回路を使う方式は主流になるとみられている。実現に向けての開発競争が世界で激しくなるなか、東芝は性能向上につながる機器技術として早期の実用化を目指す。
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