仙台市青葉区の現代美術家成田真梨菜さん(28)が、日本列島をさまざまな動物で表現した独創的な絵画を県立こども病院(青葉区)に寄贈した。新型コロナウイルス禍や地震被害を「一致団結して乗り越えていこう」との願いを込めた作品。病院を利用する子どもたちの心を和ませている。
作品は「にっぽんHi!地~図!!」で、同病院の拓桃館1階ロビーに飾られている。制作期間は約1年。縦約110センチ、横約160センチのキャンバスにアクリル絵の具で鳥や象などを生き生きと描いた。昨年10月の「第7回東北障がい者芸術全国公募展」で、応募837作品の中から宮城県知事賞に選ばれた。
成田さんは仙台市出身。幼い頃から絵が好きだったが、発達障害があり学校では人とうまく関われずに悩んでいた。それでも、高校時代の美術の恩師らに支えられて絵筆を握り続け、国内外で個展を開催する。
作品の贈呈式が今月2日に同病院であった。今泉益栄理事長から感謝状を受け取った成田さんは「作品のテーマは絆。病気と闘っているお子さんとご家族に、少しでも楽しい気持ちになってほしい」と話した。
今泉理事長は「かわいい動物たちが一緒になって日本地図を形作っているのが印象深い。多くの子どもたちが刺激を受けて病院での時間を楽しく過ごしてくれると思う」と謝辞を述べた。
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