ロサンゼルスの北西、サーファーらでにぎわう海辺の町サンタバーバラ。中心部から離れた空港の近くの一角に、木々に囲まれた2階建ての建物があった。なんの変哲もない建物の入り口に目をこらすと「Google」の文字が見える。
ここがグーグルが昨年公表した、量子コンピューターの研究拠点だ。コロナを理由に、内部の取材は許されなかった。
私たちの暮らしに深く入り込みながら、膨張を続けるビッグテック。ビジネスだけでなく、社会や政治の面でも大きな影響を持つ巨大なIT企業を誰が監視し、制御するのか。データ社会が抱える課題を追います。
電気工学、機械工学など幅広い分野の研究者100人ほどを抱える。今年150人にまで引き上げ、毎年5割ずつ増やすという。
「グーグルにいて興奮するのは、数十億ドル(数千億円)にのぼる長期の投資をふり向けてくれていることだ」。拠点のリーダー役のエンジニア、エリック・ルセロ氏はそう話す。
量子コンピューターに巨額投資
グーグルは2019年、開発中の量子コンピューターで「世界最速のスーパーコンピューターが1万年かかる計算を200秒で終わらせた」と発表した。
実用化はまだ先だが、その計算能力は今ある暗号技術を簡単に破るなどの大きな可能性を秘める。将来の社会を大きく変える「ゲームチェンジャー」だ。
手元に集まる膨大なデータをカネに換え、巨額の投資でさらに力をつけるビッグテック。研究開発費の額、技術力ともに日本企業をはるかに引き離します。
グーグルが14年に買収した…
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