2022年1月14日、IT・モバイル技術を中心としたソフトバンク主催のTechカンファレンス「SoftBank DeepTech 2022」が竹芝本社のラウンジからオンラインで開催されました。
5G/6Gが広がりをみせる昨今では、世の中のあらゆる分野でDX化が進み進化していきます。その進化に欠かせないものがテクノロジー。ソフトバンクでは、積極的に技術の研究開発に挑戦しています。その研究領域は、通信にとどまらず、さまざまな事業領域で社会のDX化に貢献しています。
今年で4回目を迎えるDeepTech 2022は、ソフトバンクの技術部門の取り組みを発表する年1回のイベントです。今回の開催テーマは「X-Tech(クロステック)」。IT業界をけん引するトップエンジニアやソフトバンクのテクニカルマイスター※から、思い描く未来を実現するために「X-Tech」で生まれる新たな価値など、最先端技術開発の取り組みが紹介されました。
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- ※テクニカルマイスター制度:専門分野において、突出した知識・スキルを持ったエンジニアに与えられるソフトバンクの社内認定制度。さらなる能力の飛躍と活躍の機会を提供するために、本業と並行して自身の専門分野を自由に研究・開発することが認められている。2018年度にスタートし、2022年1月時点で認定者は22人。
Beyond 5G/6G時代に求められる通信基盤構築をリード
最近よく見聞きする「メタバース」には、高度化された通信インフラが欠かせません。ソフトバンクではBeyond 5G/6G時代に向けて、ネットワークやAI、セキュリティー、ロボティクス、自動運転など、さまざまな分野での研究を進めています。テクニカルマイスターの酒井、堀場、長谷川から、現在ソフトバンクが取り組んでいるBeyond 5G/6G時代の通信を支える最先端技術の事例を紹介しました。
5Gが浸透してきて、「パケ詰まり」や「パケ止まり」というワードを聞いたことがある人もいるかもしれません。大容量や低遅延など5Gの高度な通信下においても安定的な通信を提供するため、ソフトバンクはネットワーク構成やアンテナ技術の高度化、最適な周波数設計により、パケ詰まりやパケ止まりの現象が起こりにくいネットワーク環境を実現しています。
また、すべてがつながるIoT時代の到来に向けて、膨大なトラフィックをスムーズに低遅延で提供するネットワークやあらゆるものに組み込まれていくセンサーなどへの給電の課題を、ソフトバンクが日本各地に持つ基地局と融合させて解決するワイヤレス無線給電の技術研究が進んでいます。
少し先の未来では、生活の中にテクノロジーが組み込まれ、さらに快適になっているでしょう。その快適さを実現するためにこれからも研究が進められていきます。
便利の裏側にあるテクノロジーの進化
皆さんが毎日利用しているウェブメールやオンラインサービス。新しい機能が増えたり、他のサービスと連携できるようになったり、どんどん便利になる裏側では、より安全に快適に利用できるよう、技術者によって技術進化への取り組みが日々行われているんです。
ヤフーとLINEの担当者が、最新の取り組み事例について紹介しました。
なりすましやフィッシングからユーザーを守る。『Yahoo!メール』のセキュリティー技術
Yahoo! JAPANのメールサービス『Yahoo!メール』では、巧妙化するフィッシングや「なりすまし」の被害を防ぐため、怪しい送信元からのメールを排除するためのDMARCといった認証方式の導入や、認証済み送信元からのメールにブランドアイコンを付与することで受信したメールの信頼性を分かりやすく示す取り組みなど、セキュリティー向上に向けた技術開発について説明しました。
生活やビジネスに潜む煩わしさを解消して、テクノロジーで新たな価値を提供するLINEのAI・LINE API開発
LINEといえば、皆さんが普段利用しているコミュニケーションアプリ。メッセージ機能だけでなく生活と密接したたくさんの機能も備わっていて、コミュニケーションだけでなく日常のさまざまなことにLINEを使っている方もいるのではないでしょうか。
LINEではさらなる進化に向けた戦略事業としてAIの開発にも積極的に取り組んでおり、自然言語処理や画像認識、音声認識・生成など、LINEが持つ多岐にわたるAI技術を組み合わせ、幅広い分野に向けて「これからのあたりまえ」を創るプロダクトを提供していくそうです。ゲスト登壇したLINE株式会社 AIカンパニーの井尻 善久さんがAI開発の取り組みについて紹介しました。
皆さんは、LINE上でIDを連携していろいろな企業のサービスの申し込みやサポートに問い合わせをしたりしたことはありませんか? それらを実現しているのが、企業が持つシステムやデータを連携させてLINE上で提供することができるLINE APIというプラットフォーム。クラウドやデジタルデータと組み合わせることで、ユーザーにより良い体験を提供できるLINE APIの特徴やメリットについてもプレゼンテーションが行われました。
学び続けるための秘訣
DX化が進み、求められるスキルや人材像がどんどん変化していきます。最近はオンラインで世界中どこにいても学べる環境が浸透し、学びのスタイルも多様化してきました。
オンライン学習ツールとして、さまざまな講座コンテンツをグローバルに提供している「Udemy」の中村さんが、自身が米国で学んだ経験から、生涯学習者として学び続ける姿勢や、多様性の中で得た学び、モチベーションの持ち方を紹介しました。
あらゆるDXのキーを握るテクノロジー
イベントを終え、運営担当者は、開催を振り返って次のようにコメントしました。 「今年の『DeepTech』もZoomビデオウェビナーでの開催を行い、昨年を上回る多くの皆さまにご参加いただきました。終了後のアンケートからは、「自動化の取り組み」「デジタルツインの取り組み」など、ソフトバンクの技術的な取り組み事例をもっと教えてほしいという声をたくさんいただきました。
CTOも新たに、これからもソフトバンクの技術部門における先進的な取り組みをご紹介していきたいと思います! 次回のDeepTechではいただいた感想やご意見を取り入れ、より大規模なイベントとして開催できるよう検討したいと思います。次回もご期待ください」
またイベントでは、ソフトバンクCTOの佃からのメッセージも放映されました。
「通信のネットワークや未来において重要になる6Gに向けての要素技術、DXを推進していく上でのさまざまな技術について、ソフトバンクの技術者が普段どのように研究開発しながら、技術にそれを応用しているか、皆さまのプラスになるようなかたちで、今後もこういったイベントを通して情報発信をしていきます」
(掲載日:2022年1月26日)
文:ソフトバンクニュース編集部
ソフトバンクの研究開発
ソフトバンクは、「Beyond Carrier」戦略で生み出す新しい体験や暮らしの実現に向け、通信をベースとしたさまざまな先端技術の研究・開発に挑戦し続けています。
からの記事と詳細 ( すべてがつながる未来への立役者。DeepTech 2022で語られた社会のDXを支える最新技術 - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース - softbank.jp )
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