理化学研究所などが開発した国産初の量子コンピューターの試作機が稼働した。
現行方式のコンピューターは、1か0かのはっきりしたビットを使う。量子コンピューターは、1の可能性もあれば0の可能性もある量子ビットを使う。はっきりしない(といっても確率的にはわかる)のにきちんと計算できるのは、特殊な量子アルゴリズムがあるものに限られる。この意味で量子コンピューターがなんでも計算できるわけではない。
現在の量子コンピューターはまだ実用的な性能を備えていない。どこのものでも、まだ数十~数百量子ビットしかなく、量子アルゴリズムがあっても実用的な問題を現行方式のコンピューターより速く解くことはできないからだ。
また、現行方式のコンピューターと同様に、量子ビットにはエラーがつきものであるが、発生したエラーを訂正する量子誤り訂正の技術も必要だ。
さらに、今の量子コンピューターは超伝導方式である。国産初のものは、直径は50センチ程度、高さは2メートル程度で、そのほとんどは高温になるチップを冷やすための冷却装置だ。
グーグルは2021年5月に発表したロードマップで、29年までに100万量子ビット・量子誤り訂正ができる量子コンピューターを開発するとしている。その規模で、冷却装置を作るのはかなりハードルが高い。
からの記事と詳細 ( 【日本の解き方】量子コンピューターの実用化は? 現状では米国と中国が先行 安全保障や経済に大きな影響、国を挙げ ... - ZAKZAK )
https://ift.tt/3EsvMBR
No comments:
Post a Comment