地元の食に関する歴史をさまざまな資料で紹介する企画展が、臼杵市で開かれています。
この展示会は臼杵市歴史資料館で開かれているもので、市が所蔵する旧石器時代から昭和初期までの食文化に関する３０点あまりの資料が展示されています。
このうち、江戸時代に書かれた「豆腐百珍」という本は、１００種類の豆腐料理を紹介するもので、豆腐を多様に調理する当時の食文化の豊かさがうかがえます。
また、明治に入り食卓に牛肉があがるようになったことを受けて使われるようになったコンロなど調理に使われた品々も展示されています。
このほか、クジラやカニなどの供養塔が市内に点在していることが紹介されていて、食とともに自然の恵みに感謝する地域の思いも紹介されています。
海の幸や山の幸に恵まれ、みそやしょうゆの生産が長年にわたって行われるなど多様な食文化が根づく臼杵市は、去年、ユネスコの「創造都市ネットワーク」に食文化の分野で加盟が認定されました。
臼杵市歴史資料館の油布博明館長は、「臼杵の豊かな海と山の幸を生かした食の歩みがわかる内容となっている。臼杵の食と歴史に触れていただきたい」と話していました。
この企画展は来年１月２３日まで開かれています。
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