▼量子コンピューター 「相対性理論」とともに現代物理学の土台を形成する「量子力学」を応用した次世代の計算機。現在のコンピューターは「0」か「1」かで情報を処理するが、量子コンピューターは「0であり、かつ1でもある」という特殊な状態で計算する。この状態は「量子ビット」と呼ばれる計算単位を表し、計算機の性能に直結する。
高度なシミュレーションなど幅広い分野に利用できるタイプを中心に、世界で開発競争が激しさを増す。高性能化には量子ビットの増加が必要で、米グーグルは2029年に100万量子ビットを目指している。100万量子ビットは同コンピューターの完成形で実現できれば金融や化学など幅広い産業で大きな経済効果を生む。
グーグルが19年にスーパーコンピューターを上回る性能を示す「量子超越」を達成し、世界で関心が高まった。日本企業では日立製作所なども開発を進める。効率的な物流ルートの探索などの計算に的を絞った特化型の量子コンピューターもあり、NECなどは23年に研究用の試作機をつくる計画だ。
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