
いま全国的にサウナがブームになっています。サウナを楽しむ活動は「サ活」、愛好家は「サウナー」、サウナに入って心身ともにリラックスした状態は「ととのう」などさまざまな用語も生まれています。そのサウナ、いま札幌でもさまざまな動きが出ています。札幌拠点放送局の坂井里紗リポーターが取材しました。
【サウナの魅力とは】
札幌市内を歩くとあちらこちらで「サウナ」の文字が目に入ります。ホテルや銭湯、本格的なスパ施設など現在市内にはおよそ100か所のサウナがあると言われています。
中心部にあるスパ施設には連日サウナを楽しむ「サウナ−」の皆さんが訪れています。お話を聞くと「すっきりした感じで気分がさっぱりする」「空っぽになるというか宇宙に行ったような感覚になる」などサウナの魅力を教えてくれました。
【家庭でもサウナ!】
サウナ人気が高まる中、先月、道内では初めて札幌東区に家庭用のサウナを扱うお店がオープンしました。販売しているのはサウナの本場、北欧フィンランド製のサウナです。安いもので120万円からさまざまな種類がそろっています。
このうち「バレルサウナ」と呼ばれる種類は主に屋外で使います。丸い形をしていて、冬の屋外など寒い場所でも温度を均一に保ちやすいのが特徴です。
こちらのお店には家庭で使うというお客さんのほか、会社に置きたいという企業経営者なども訪れているということです。社員の福利厚生だけでなく商談の場として使うなどサウナをビジネスに役立てる動きもあるんだとか。サウナを販売する会社「バーグマン」の代表取締役社長、笠間聖司さんは「サウナは家庭では家族団らんの場に、友達とは友情を深める場になるしビジネスにも使えます。フィンランドと気候が似ている札幌でサウナを生かした新しい暮らしを提案したい」と話していました。
【観光にも活用】
いまブームのサウナを観光に活用しようという動きも出ています。札幌商工会議所が初めて企画したのは「サウナシティサッポロ」というイベントです。緊急事態宣言などで2回延期され、ようやく11月5日から始まりました。
自慢はサウナを楽しむことができる場所です。中央区にある地上124メートルのビル「創世スクエア」の屋上なんです。ここに木製のバレル式のサウナとテント式サウナが設置されていて2種類のサウナに入ることができます。
料金は1時間あたり1000円で事前にチケットを購入する必要があります。私も体験しましたが、最初は想像していたよりも熱くないと思ったんですが、徐々に顔の方から熱を感じてきました。
さらにここではフィンランド式サウナの特徴でもある「ロウリュ」を体験することができます。熱したサウナストーンに水をかけることで蒸気が発生し、体感温度が上がります。これには私も放心状態、毛穴という毛穴から悪い物が出ていくような感覚でした。
サウナに入ったあとはシャワーで体を冷やし外気を浴びます。そしてビルの屋上ということで札幌の景色も一望することができます。取材した日の天気は曇りでしたが十分きれいでした。サウナに入って景色を見ながら外で涼む、それを繰り返すことでよりリラックスできました。
企画した札幌商工会議所の井浦寛弘さんは「日本新三大夜景に選ばれた札幌の夜景と一緒に楽しむことで新たな観光資源にもなると思います。札幌の『さ』はサウナの『サ』でもあります。市民にも愛されるイベントになればと思います」と話していました。
ただこのイベントはかなりの人気で、創世スクエアの分のチケットはすぐに完売してしまいました。第2弾として今月23日から28日までさっぽろテレビ塔で、来年2月には札幌芸術の森でも行われることになっています。利用した人には市内の観光施設で使える割り引き券も配っているということで、商工会議所ではサウナと一緒に札幌の観光地も巡ってほしいと話していました。
サウナらしく「熱い」動きが広がる札幌。これからどんな楽しみ方ができるのか、可能性を感じる取材でした。
からの記事と詳細 ( 札幌の最新サウナ事情 家庭で!ビルの上で!楽しみ方いろいろ|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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