文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、主な韓米合同演習はほとんどコンピューターシミュレーションに切り替わったことが28日までに判明した。韓国国防部(省に相当)によると、3大合同演習のキーリゾルブ(KR)、フォールイーグル(FE)、乙支フリーダムガーディアン(UFG)は2019年に全て廃止された状態だ。韓米は南北首脳会談が行われた2018年以降、実際に兵力・装備を大規模に動かす機動演習(FTX)を4年間実施していない。昨年はコロナ防疫を理由に演習の取り消し・縮小が相次いだ。それでも金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、今年3月に予定されている合同演習の中止を要求した。 ■「世界の軍事力ランキング」韓国6位、北朝鮮25位、日本は? こうした状況でロバート・エイブラムス韓米連合司令官兼在韓米軍司令官は最近、韓国政府の元高官と会い、「合同演習がコンピューターゲームになっていくのは困る」と懸念を伝えたという。エイブラムス司令官と元韓国政府高官は、対話の中で「野外機動演習のないコンピューター演習では連合防衛能力に支障が生じる」とし「実戦の状況になったら兵士たちは肝をつぶすだろう」と語った。 国防部の徐旭(ソ・ウク)長官は27日の記者懇談会で、3月の合同演習に関して「実兵機動演習ではなくコンピューターシミュレーションで行う防御的かつ年次的な演習」だとし「コロナ防疫守則を順守して連合演習に臨みたい」と語った。演習の規模についても「運用的な妙味を発揮したい」とした。これは縮小の可能性を示唆したものと解釈されている。
これに関して、元職の韓米連合司令官らは「合同演習を正常化すべき」と語ったという。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が28日に報じた。ジェームス・サーマン元司令官は「演習と準備態勢で譲歩したら、北朝鮮はその状況をチャンスとして活用するだろう」と語った。イム・ホヨン元韓米連合司令部副司令官(予備役陸軍大将)は、本紙の電話取材に応じて「米国は訓練しない軍隊を想像できない国」だとし、「これでは在韓米軍の存立根拠そのものが危うくなりかねない」と語った。 シン・ジョンウ韓国国防安保フォーラム事務局長は「シミュレーションのウォーゲームは、北朝鮮の核の脅威を反映していない」とし、「韓国軍が優位にある通常戦力の値だけを入力すれば、どのみち韓国側が百戦百勝」と語った。キム・ギホ京畿大学教授(予備役陸軍大領〈大佐に相当〉)は「世界的な名門サッカーチームも3年練習しなかっただけで市井のサッカーチームのレベルに転落する」とし、「4年もシミュレーションでしか北朝鮮の挑発に備えていないというのは全く話にならない」と語った。
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