世界で量子コンピューターの開発競争が過熱している。米Google(グーグル)は2029年までに100万量子ビットを搭載した誤り訂正ができる量子ゲート型コンピューターを開発する計画だ。さらに米国ではIBMやIntel(インテル)、中国ではアリババ集団や浙江大学、科学技術大学などが量子コンピューターの開発を進めている。
米中に続けと、日本も独自の量子コンピューター開発に乗り出した。産業技術総合研究所は2021年7月、6量子ビットで構成される量子アニーリングマシンの製造と動作検証に成功したと発表した。
量子コンピューターのアプリケーションを開拓する動きも活発になっている。東京大学と日本IBMは2021年7月、27量子ビットの量子ゲート型マシン「IBM Quantum System One」を川崎市で稼働させた。量子コンピューター上で動く実用的なアルゴリズムの探索などに活用する。

商用ゲート型量子コンピューター「IBM Quantum System One」
(撮影:日経クロステック)
2021年10月11日からオンラインで開催される「日経クロステックEXPO 2021」では、産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター 総括研究主幹の川畑史郎氏が「量子コンピュータの国際競争激化、日本と世界の研究開発動向を読み解く」と題して講演する。米中欧日による最新の研究開発動向と、今後解決すべき技術課題について語っていただく。

産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター 総括研究主幹の川畑史郎氏
(写真出所:川畑史郎氏)
量子コンピュータの国際競争激化、日本と世界の研究開発動向を読み解く
2021/10/19 (火) 12:30 ~ 13:00
産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター 総括研究主幹 川畑 史郎 氏
今、量子コンピュータに大きな期待が寄せられています。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算等のいくつかの問題を、従来型コンピュータよりも高速に解くことが可能となります。そのため、Google、Intel、IBMといった大企業やベンチャー企業が量子コンピュータの開発を行っています。本講演においては、量子コンピュータの最新研究開発動向と技術課題について解説します。
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