
1種1級の障害になってもやろうとしていること
2012年、病を発症した。病名は「脊髄小脳変性症」。 小脳などの神経細胞が少しずつ萎縮していく進行性の病気で、言語や運動の機能に障害が起こる。それによって発症後、徐々に話ができなくなり、歩行が困難になっていく。やがて、肺機能が低下し、呼吸が止まる。 身体障害者手帳で、僕は障害の程度がもっとも高い1種1級に分類されている。 お医者さんからは、「余命はおよそ10年でしょう」とつげられた。 それからずいぶん時がたった。 前よりも話し方がたどたどしくなっているし、車いすなしでは移動できない。 指が震えるから、ペンや箸もうまく扱えない。 携帯電話はガラケーに変えた。スマートフォンだと指がすべってうまく入力できないからだ。パソコンは、人差し指でパチパチ入力している。 そんな重病で、社長なんて務まるのかと思われるかもしれない。 確かに、身体は満足に動かすことができないので、現場に出ることはなくなった。 でも僕の場合、大脳の機能はまったく正常だ。 だから頭はクリアで、自分の身体がどのような状態にあるかよくわかる。それゆえにもどかしいこともあるが、気にしていてもしょうがない。 やるべきことがあるからだ。 僕がやっていること、それは元受刑者たちの居場所づくり。 この国には前科がつくだけで、とたんに人生の選択肢が狭まる現実がある。 その最たるものが仕事だ。 罪を犯した人を雇用しようとする会社は、きわめて少ない。 だから、僕は、元受刑者の就労を支援する活動を行っている。
からの記事と詳細 ( 「どんな人でも能力を発揮できる仕事は必ずある」余命3年、障害を抱えた社長が働き続ける理由(Book Bang) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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