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Monday, June 8, 2020

給食再開の動き本格化 対面避けて献立少なく…さまざまな工夫 - SankeiBiz

 新型コロナウイルスによる長い休校が明け、各地で学校給食再開の動きが本格化している。感染防止のため、子供同士が向かい合わないようにしたり、配膳時の接触機会を減らそうと献立の品数を少なくしたりと、自治体や学校がさまざまな工夫を凝らす。コロナと隣り合わせの新たな学校生活への模索が始まった。(津川綾子、福田涼太郎)

 「マスクをとったらしゃべりません。心の中でいただきますってしましょう」

 東京都葛飾区の区立本田(ほんでん)小学校(川田和広校長)では8日、担任の呼びかけで1年生が1つの皿から食品ラップをはがし、初めての給食となるチキンライスを静かにスプーンで口に運んだ。

 同区の区立全小中学校は8日、給食を再開。小学校では19日まで献立を通常の3皿から1皿に絞り、教師が配膳する。配膳時の児童同士の接触を減らし、感染リスクを下げる狙いだ。

 本田小では午前の授業終了後、教師が急いで使い捨てのエプロン、手袋、帽子を着けた。1クラスを2教室に分割して児童同士の間隔を確保。理科室や家庭科室にも席を設けた。

 以前なら机を向かい合わせにした給食の時間も、今は前を向いたまま私語は厳禁に。3月の臨時休校以来、約3カ月ぶりの給食に、5年生の東山柚果(ゆずか)さん(10)は「久々でおいしかった」と笑顔を見せたが、「おしゃべりできないのは残念。早く元に戻るといいな」と複雑な思いを口にした。

 給食は学校活動の中でも感染リスクが高いとされる。都内のある区教委担当者は「保護者から給食は不安との声が届いている」と明かす。より安全な実施に向け、自治体や学校は文科省が5月に示した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」を参照し、慎重を期した感染予防を工夫する。8日に給食を再開した荒川区立第四中は蓋付きの使い捨て弁当容器を導入。狛江市では先週、市立の4中学でパンやおにぎりを個包装で提供した。

 さらに厳重な対策をとる自治体もある。三重県亀山市では市立小中全児童・生徒に、透明なフィルムとプラスチックを使った衝立を配布。机の上に設置することで、前と左右の3方向を守られた状態で食事をとる。愛知県北名古屋市は市立小中全児童・生徒分のお盆を購入し配布。なるべく本人以外が自分の皿に触れることを防ぐためで、市教委の担当者は「口に入るものを扱う給食のときが一番危ない」と指摘した。

 文科省、マニュアルでリスクごと分類

 学校給食に関する新型コロナウイルス対策は、文部科学省の衛生管理マニュアルで地域の感染状況に応じて具体的に提示している。

 マニュアルでは、自治体の判断により学校ごとに感染リスクが高い方からレベル3~1の段階で分類。授業や部活動など場面ごとの対策を詳細に示した。

 うち給食については、基本的な対策として、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため机を向かい合わせにしないようにしたり、会話を控えたりするなどの措置を求めている。

 感染リスクが高い地域にある「レベル3」の学校では、最もリスクがある配膳の過程を省略できる品数の少ない献立を推奨。汁物に具をたくさん入れるなどの工夫を要請している。教室で配膳せずに調理場の段階で弁当容器に盛り付けること、それが困難な場合はパンと牛乳など配膳を伴わない献立の検討も例示した。

 感染拡大に注意が必要な地域にある「レベル2」の学校は、通常の給食の提供方法に徐々に戻していくようにした上で、途中で地域に感染者が確認された場合はレベル3の対応に戻すことなどを要請。感染リスクが低い「レベル1」の学校は通常通りとしている。

 緊急事態宣言の解除後は全国的にどの地域もほぼ「レベル2」「レベル1」相当とみられるが、慎重を期して「レベル3」相当の策を講じて給食を再開する学校が目立っている。

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June 08, 2020 at 06:03PM
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