京都地裁で5日開かれた京都アニメーション放火殺人事件の初公判には、35の一般傍聴席を求めて500人が列を作った。「無責任」「反省感じた」。実際に傍聴した人たちは、青葉真司被告(45)についてさまざまな感想を語った。
「こんなにたくさんの人が亡くなるとは思わなかった」と発言した青葉被告。傍聴した京都市の女性会社員(32)は「考えれば分かることだ。遺族や被害者に何の言い訳にもならない」と憤りを隠さなかった。
大学生山口茉利子さん(22)は「反省する意思があるのはくみ取れた」と話す一方で、「(弁護側の)無罪主張は遺族のやり場のない思いを加速させる」と複雑な表情を見せた。事件の凄惨さを改めて感じたといい「今もなお心身が傷ついている人がいると伝わってきた」と述べた。
青葉被告の「やり過ぎた」という趣旨の発言について、大学生都祭嵩貴さん(23)は「動機を聞きたくて来たが、やり過ぎたというのは無責任だと感じた」と話した。
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