中国地方の作家を中心にした生け花の作品展が、岡山市内のデパートで始まり、岡山特産の備前焼に生けたものなど、１００を超える作品が並んでいます。
岡山市北区の岡山高島屋で始まったのは「日本いけばな芸術中国展」で、会場には１２３点が展示されています。
出品した人は中国地方を中心とした３３６人で、このうち、地元・岡山県からの出品者が半数近くを占め、県特産・備前焼の花器を用いた作品が、ひときわ目をひきます。
器の表面が蛇腹のようになっている備前焼に着想を得て、湿地や浅い池に生息し、まっすぐ伸びる「フトイ」という植物を折り曲げて生けた作品や、ごつごつしたいちじくの根を編んだもののなかに置かれた備前焼を割れた卵に見立て、勢いよく花が生まれる様子を表現した作品などが展示され、訪れた人は足を止めて見入っていました。
岡山県笠岡市から訪れた８０代の女性は、「本当に心が豊かになりました。先生たちの合作が豪華で感動しました」と話していました。
生け花のさまざまな流派の作品が一堂に並ぶこの作品展は、岡山市では１５年ぶりの開催です。
今月１７日までの会期中、後半の１５日からは
別の１２３点が展示されます。
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