洋画や日本画など、さまざまなジャンルの作品を全国から集めた美術展が津山市で開かれ、訪れた美術ファンを楽しませています。
この美術展は、津山信用金庫を母体にした「津山しんわ文化財団」が、若手画家の育成などを目的に毎年開いています。
会場には地元岡山をはじめ、全国から寄せられた洋画や日本画、それに版画の作品のうち、１５１点の入選作品が展示されています。
このうち、最高賞にあたる文部科学大臣賞には、奈良市の田名後公憲さんが、それぞれ年齢の異なる６人の男女を写実的に描いた洋画「８月１５日」が選ばれました。
タイトルは終戦の日やお盆を意味していて、見る人それぞれの視点で、８月１５日という日を振り返ってほしいという願いが込められています。
またグランプリに選ばれた鳥取県米子市の石田しのぶさんの洋画「庭園」は、抽象的に描かれた日本庭園のあちこちに、古い書物や英字新聞の切れ端が貼られているのが特徴です。
津山信用金庫の浦上直輝総務人事部長は「素晴らしい作品の数々と、ほっとひと息つける空間を楽しんでほしい」と話していました。
この美術展は１１月６日まで、アルネ津山４階の津山市立文化展示ホールで開かれています。
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