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Saturday, September 17, 2022

日中国交正常化50周年の節目、どうなる関係改善 北京で記念行事開催も、さまざまな思惑交錯 - 東京新聞

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北京の天安門広場

北京の天安門広場

 【北京=白山泉】日中国交正常化50周年の節目を今月29日に控える中、日中関係改善の糸口を模索する動きも見え始めている。米中対立の激化は日中関係にも影を落とし、周年を祝う機運が高まらなかったが、ここに来て記念イベントが北京で開催できる見通しとなった。

 中国日本商会や中国の日本大使館で構成する実行委員会は16日、国交正常化50周年の記念イベントを24、25の両日、北京市内の商業施設で開催すると発表した。日中関係次第で開催が見通せない状況が続いていたが、政府からイベントの告知をする許可が下りたという。

 今月に入り中国外務省傘下の中国公共外交協会が共催に加わることが決定。商会の川合現副会長は会見で「最近になって周年事業を実施する雰囲気が出てきた」と話した。在中国の日系企業98社が協賛し、食や音楽を通じた交流イベントが行われる。

 中国は10月の共産党大会を控えて新型コロナウイルスの感染状況に敏感になっている。その中でイベントが許可された背景には、日中の節目を祝う行事への中国側の配慮も読み取れる。

 16日には中国人民対外友好協会や中国日本友好協会などが「中日友好交流会」をオンラインで両国をつないで開催し、程永華前駐日中国大使らが経済分野の連携の重要性を強調した。

 岸田文雄首相が就任した昨年10月、習近平国家主席は電話協議で50周年の節目をともに迎え入れることに期待を示した。ただ、ロシアのウクライナ侵攻や台湾情勢を巡る米中対立が深まる中、日本は間に挟まれた難しい立ち位置にある。中国としても対米関係が困難になる中で日本を引き寄せておきたい思いがある。

 ただ、台湾に関する政治家の言動をきっかけに関係悪化に転じる可能性は付きまとう。9月18日は1931年に満州事変のきっかけとなった柳条湖事件が発生した日で、中国では敏感な時期。ネットで日本たたきが起こる懸念もあり、節目に向けて両国の関係者が薄氷を踏むような状態が続きそうだ。

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