畑井 珠恵
- 職種
- アドミニストレーター
- 活動地
- パキスタン
- 活動期間
- 2021年5月~2022年5月
国際交流事業を行う一般財団法人のコーディネーター職を経て国境なき医師団(MSF)に参加。パキスタンのペシャワールで、財務・人事マネジャーとして、産科病院の運営と皮膚リーシュマニア症を扱うプロジェクトに従事。今回の派遣は看護師の夫と共に参加した。(写真・本人右)

驚きと学び ペシャワールでの活動
派遣されたのはパキスタン北西部に位置するペシャワール。MSFが長年取り組んでいる、出産と新生児ケアを行う産科病院と、皮膚リーシュマニア病の治療センターがあります。
MSFが運営する産科病院では、月に約600人の出産を扱っていました。出産数はデータでは理解していたものの、実際に現場で目にするとものすごい数です。通常出産は6時間、帝王切開でも2~3日で退院。それでもベッド数が足りないという現実に驚きました。
かつての患者さんが、MSFの仕事に応募を
現場では財務・人事マネジャーとして、約300人の現地スタッフの人事と経理に関する業務を担当。給与の支払いから採用、人事・トラブル処理、予算管理、雇用契約の管理や研修計画の作成、さらにスタッフの給与支払いや患者さんの医療費支払いなど、多岐にわたります。
長期の活動から見えてくるもの
今回の滞在はちょうど丸1年。長く現場にいると、問題があった時にもどこに原因があるのかが分かり、改善に取り組む場合も成果を見ることができます。長期的に関われるからこそ、「もっとこうするべきだよね」といった意見も自信を持って言えるようになります。
人間関係をしっかり構築した上で、仕事ができることも良かったです。特に、直属の部下だった現地採用スタッフの経理アシスタントは、きちんと真面目に仕事をする人で、「彼がいるからペシャワールの経理は心配ない」と言われていたほど。彼とは1年を通して信頼関係を築くことができ、私も彼がチェックした書類や経理の入力情報は安心して確認することができました。
夫婦で活動に参加 これからの20年に向けて
今回は看護師の夫と同じ活動地・プロジェクトだったので、精神的な面でもよく助けてもらいました。ストレスを抱えそうになると、余計な心配事から意識を逸らすようにしてくれたり。夫婦で活動できることも、私がMSFに参加する理由の一つ。さまざまな活動地で、お互いにそれぞれの能力を生かした仕事に携われる環境が魅力です。
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