マウスコンピューターの「DAIV 4P-EVO」は、同社のクリエイター向けブランド「DAIV」に属する14型の軽量モバイルPCだ。
つい先日、16型の大画面でパワフルな「DAIV 6」シリーズが発表されたばかりだが、このDAIV 4P-EVOはより軽く、アクティブに持ち出せつつ、高い性能を備えた1台に仕上がっている。
Intel Evoプラットフォーム準拠の高いパフォーマンスを獲得
Intelが快適なPC体験を実現していると認める「Intel Evoプラットフォーム」に準拠したモデルであり、パームレストには「Intel Evo」のシールが添付されている。
このシールの添付には、Intelが定めた要件や実証テストをクリアする必要がある。具体的には、高いパフォーマンスはもちろん、スリープ状態から1秒未満でシステム復帰、バッテリー駆動時も高い性能を発揮、30分以内で4時間駆動分の急速充電が行える(フルHDディスプレイで)、Wi-Fi 6およびThunderbolt 4端子の搭載といった要件があり、本製品はいずれも満たしている訳だ。
このIntel Evoプラットフォームは第12世代Coreを備えたモデルが対象になる第3版が最新だが、DAIV 4P-EVOはCore i7-1165G7と第11世代Coreプロセッサをベースにした第2版となる。
とはいえ、4コア8スレッドで2.8GHz〜4.7GHz駆動とCPUの性能は十分に高く、メモリも16GB(8GB×2、DDR4-3200)、ストレージもPCIe 4.0対応で容量が512GBのM.2 SSD(Samsung製PM9A1)と高いレベルでまとまっている。GPUはCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphicsだ。
同社製PCの多くは、購入時に好みのスペックに変更できるBTOに対応しているが、本製品は上記構成から変更できず、OS(Windows 10 Home/Pro、いずれも64bit版)やMicrosoft Officeシリーズの追加、外付けストレージや光学ドライブの追加など小幅な内容にとどまる。
アスペクト比16:10対応の液晶ディスプレイを搭載
14型でノングレア処理が施された液晶ディスプレイは、1920×1200ピクセル表示と、アスペクト比16:10のパネルを備えている。峡額縁で画面占有率は約92%と高く、sRGB比 100%の広色域でWebのデザイン作業などにも対応する。
マグネシウム合金を採用したボディーサイズは、約308.8(幅)×213(奥行き)×16.4(高さ、突起部分を含まず)mmとスリムで、重量は公称値が約983g、実測でも982gと1kgを切る軽さを獲得している。それでいて、バッテリー駆動時間は約12時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)を確保する。
続いて、インタフェース面を見ていこう。
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最大3画面/4K対応の外付け液晶ディスプレイを接続可能
Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.2を内蔵する他、Thunderbolt 4など新旧のインタフェースも豊富に用意されている。
右側面にあるThunderbolt 4端子やHDMI出力端子、左側面にあるUSB Power DeliveryとDisplayPort Alternate ModeをサポートしたUSB Type-C端子を使えば、最大3画面の外部ディスプレイに4K出力できるのもポイントだ。
付属のACアダプターは独自形状の端子で65W出力タイプを採用しており、30分で約6時間の動作容量を充電し、約2.5時間でフル充電に対応する。別途用意した、65W以上の出力が行えるUSB Power Delivery対応機器でも充電可能だ。
価格は、標準構成で18万3100円〜(税/送料込み)となっている。BTOが限定的なのは気になるが、Intel Evoプラットフォーム準拠モデルらしいキビキビとした動きは頼もしく、1kgを切る軽さも手伝ってどこにでも気軽に持ち出せるモバイルPCに仕上がっている。
詳細なレビューは後日掲載予定なので、楽しみにしてほしい。
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