湯治ぐらしは、廃れつつある日本古来の養生法である「湯治(とうじ)」を、世界の新しいライフスタイル・ワークスタイルとして生まれ変わらせ、再興することをミッションとしています。
かつて日本一の湯治場と言われた大分県・別府温泉、中でも湯けむりがたなびき、昔ながらの湯治文化がまだ色濃く残る鉄輪温泉(かんなわおんせん)を本拠地に、湯治を暮らしに取り入れたソーシャルアパートメントを3軒展開しています。
毎日温泉に浸かることはもちろん、それ以外にも、効果的な入浴指導やカウンセリングを行う「みんなの保健室」、腸活など食の面から健康増進を図るための様々なワークショップや畑作業・料理会等を行う「みんなの炊事場」、軽い運動を日常に取り入れる「みんなのウェルネス」、地域の事業創出をサポートするチャレンジショップ「スクランブルベップ」など、様々な活動を行っています。また、都会で働くオフィスワーカーと地域事業者とのマッチングを行い、互いの異なる視点や視座、専門分野などが交わることで地域課題の解決へと導く「鉄輪湯治ワーケーション」において共創イノベーションなども行っています。
廃れつつある湯治文化のライフスタイル・ワークスタイルは、今の時代、これからの時代にこそ必要なこと
1960年前後の高度経済成長期以降、温泉は単なる観光の一要素になってしまいました。心身の回復のための湯治や、長期滞在をベースとして様々な交流が行われていた昔ながらの湯治宿は、湯治の全盛期と言われる明治~昭和初期と高度経済成長期とを比較するとわずか3%ほどにまで減ってしまいました。
かつての湯治場では、さまざまな地域から異なるバックグラウンドを持った人々が集まり、長期滞在をし、温泉の力で身体の傷や病気を治したり、疲れた身体を癒したりしていました。ただ、そういった身体的健康増進の側面だけではなく、湯治が持つその他の側面も現代に生きる我々に多くの示唆を与えてくれます。長期滞在中に湯治客同士でさまざまなコミュニケーションがなされることで、「価値」や「無形知」の交換も自然と行われていました。たとえば、どういった農作法をし、どういった農機具を使っているか、どういったコツがあるか、といったことなどです。
温泉という自分を曝け出せる非日常(異日常)の場に、異なるバックグラウンドを持ちながら同じ問題意識を抱える仲間同士が集うことで、様々な学びや、小さなイノベーションの連鎖が生まれ、同時に強固な関係性や仲間意識も生まれました。
これは、今の時代、これからの時代にこそ、必要なことだと我々は考えています。
湯治ぐらしでは、3軒のソーシャルアパートメントでの暮らしを通して、また、前述の様々なアクティビティを通して、温泉入浴による身体的健康増進はもちろんのこと、生活を共にする入居者同士の様々な交流により、かつての湯治場にあったような、ちょっとした学びの連鎖、ちょっとしたイノベーションやコラボレーションの連鎖が起きる場所になることを目指しています。現在、一般入居者の他、この考えにご賛同いただいた企業様とも契約させていただき、企業から派遣された社員の方も湯治場でのライフスタイル・ワークスタイルを実践されています。
働くことも、学ぶことも、食べることも、コミュニケーションをすることも、出産も、子育ても、老いていくことも、全て「生きること」に必要なものであり、それらがバランスよく、あるがまま自分の人生にあること。これらは湯治にヒントがあると考えます。無理をせず、ありのままの自分が自分らしくあれる社会の形成こそ、今後の湯治場や湯治ぐらしが果たしていかねばならない役割であると考えています。
企業向けのサービスを拡充し、さまざまなイノベーションが湧き出す場になりたい
都会のオフィス勤務や在宅勤務、現代の閉じられたライフスタイル・ワークスタイルによって、社員の身体的・精神的健康状態はどんどん見えづらくなり、モチベーションやクリエーティビティもなかなか上がらず、斬新な発想がしづらい環境になっていると感じています。
こういった現代の社会課題を微力ながら少しでも解決していくために、今後、企業向けのサービスを拡充し、より多くの人や企業の皆さまが集まり、湯治のライフスタイル・ワークスタイルを送りながら、健康増進やイノベーション創発が行われるような場に進化していきたいと考えています。
様々な企業から集まった入居者同士が、毎日一緒に温泉に浸かり、昼夜問わず共にアイディアや夢を語り合う。そこで得られるものは、入居者となる社員の健康増進だけでなく、斬新な発想や、ありえないコラボレーションや、今後数十年の核となる新事業の卵であったりします。
これからの時代、温泉は非常に大きなポテンシャルを持っています。地域創生はもちろんのこと、医療、ヘルスケア、食、農業、SDGs、エネルギー、地球宇宙、人材育成、DXなど、さまざまな要素を掛け合わせることで、非常に大きな産業創出が期待できます。また、世界的にヘルスマネジメント・SDGs・環境保護などが着目される中で、温泉大国である日本が天然資源である豊富な温泉を活用して温泉産業を活発化させていくことは、日本の経済成長にも繋がります。またそれは、温泉の巡り=自然のサイクルにも自ずと目を向けることになり、このことが地球・宇宙のためになることでもあります。
湯治ぐらしは、自治体や地域の大学などとも連携し、ご参画いただける企業様とともに、産官学連携プロジェクトを同時多発的に起こしていきます。
人や企業が集まり、地球の恵みである温泉の恩恵を受けて元気になり、活力が湧いてくる。アイディアやコラボレーションが温泉のようにぼこぼこと湧き出し、その恩恵をまた地球に返していく。無理をせず、ありのままの自分が自分らしくあれる社会の形成がこのプロセスの中で生まれていく。そんな場を創りたいと考えています。
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「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
お問い合わせ先:湯治ぐらし 代表 菅野静(onsen.wakipedia.s@gmail.com)
からの記事と詳細 ( 湯治場を湯”磁場”に!さまざまな人や企業が集結し、地球の恵みである温泉の恩恵を受けながら、これからの時代のさまざまなイノベーションの源泉をぼこすか起こしていく... - PR TIMES )
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