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Sunday, February 6, 2022

就活生に贈る「自分に合ったIT企業の選び方」 - ITmedia

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 はじめまして。「ネクスタム」で代表をしております廣瀬里司と申します。

 当社は現在14期目。創業1年目から新卒採用を実施してきましたので、さまざまな学生や新卒の社員を見てきました。また、私もIT業界のいろいろな人に会って話を聞いたり、現場で体験を重ねたりしてきました。本稿は、そんな経験から得て私なりに考えた「自分に合ったIT企業の選び方」をちょっぴりお話しします。これから社会人となって活躍していくだろう学生の皆さんの参考になればいいなあと思います。

そもそもIT業界とは? なぜこれからはITなの?

日本を取り巻く不都合な事実

 IT業界についてお話しする前に、日本の現状について事実確認をしていきます。

 日本はバブルがはじけて以降、ずっとデフレが続いています。日本ではラーメン1杯の値段は1000円ぐらいです。対して米国では、知り合いが西海岸に出店しているラーメン店で1杯3000円くらいだそうです。日本では1000円のラーメンが米国では3000円。ざっと3倍です。

 日本は物価が安いのでコロナ前は外国の方々がたくさん旅行に来てましたよね。そうです、相対的に見て日本は物価が安いのです。新卒の初任給は30年前とそんなに変わっていません。原因や理由は経済学者の先生たちにお任せするとして、それが事実です。

 もう1つの事実は、日本の人口が減少しているということです。これは、これからの働き手が少なくなることを意味しています。そのため、企業は働き手の確保にやっきになっている一方で、IT化を推し進め、人手がなくても企業運営できる方向に走っています。

 ですから、どの業界においても生産性の向上という意味でITの力は必須なんです。ITはさまざまな業界を支える、もはや社会インフラになっています。

IT業界ってどんなとこ?

 そのITを担う「IT業界」ってどんな業界なんでしょうか。

 IT業界には、実はいろいろな分野があります。身近なところでは、ゲーム系ですね。そして、通販サイトなどのEC系、毎月月額で支払うイメージのSaaS系、ロボットや機械を制御する組み込み系、誰もが社名を知っている著名な企業が多いSI系など、多岐に分かれています。

 そしてIT業界は、ブラック企業という言葉発祥の業界でもあります(笑)。華やかだったり、きつそうだったり、難しそうでちんぷんかんぷんだったり、いろいろなイメージを持たれています。

 IT業界のイメージとITエンジニアのイメージを混同されている人もいます。IT業界で働く人の中には、エンジニアもいますし、営業やマーケティングなどさまざまな職種の人がいます。私は現在社長業がメインですが、もともとはプログラマーから始めたエンジニアです。営業もやりましたし、その他のさまざまな職種も体験しました。

 本稿では、IT業界で働くITエンジニアに焦点を絞り、話を進めます。

エンジニアって何だかかっこいい

エンジニアのライバル

 先ほど触れた通り、日本の企業は国際競争力が乏しく、グローバルで活躍している企業は多くありません。では個人としてはどうでしょうか。

 実はグローバルで活躍しているエンジニアはたくさんいます。米国のシリコンバレーで活躍されている方を想像すると分かりやすいのではないでしょうか。エンジニアとは、彼らのように「手に職を付け、個人の価値で勝負できる」職種でもあります。

 また、エンジニアの仕事は、経営に対する付加価値の高いものです。付加価値が高いということは、リターンが大きく、自分の意思決定で自由に生きていけることを意味します。「コツコツと積み重ねた努力を自分の力にしっかりと変換できる」職種でもあります。

 ただ、日本の政府も企業も手をこまねいているわけではありません。現在、日本には多くの外国人の優秀なエンジニアが来て働いています。エンジニアはグローバルに戦う時代になっているわけです。また、難しいコードを書かなくても、パズルを組み合わせるようにシステムを作成できるノーコードというものが急速に普及し、日曜大工的に非エンジニアが簡単にシステムを作れる時代になってきています。

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