鳥取県は交通機関の乗り換え検索から、予約や決済までを一括して行うことができる「ＭａａＳ」と呼ばれるシステムの導入を目指し、来年４月にさまざまな企業でつくる新たな団体を設立することになりました。
これは２１日に県庁で開かれた、交通政策の専門家などが参加する会議で県の担当者が明らかにしました。
それによりますと「ＭａａＳ」と呼ばれる交通機関の乗り換え検索から、予約や決済までをスマートフォンのアプリなどで一括して行うことができる新しいサービスの導入に向け、交通機関や観光業者、それに飲食店などさまざまな業種でつくる新たな団体を、来年４月に立ち上げるということです。
団体では、予約や決済の仕組み作りだけでなく、飲食店などとも連携し、利用者への飲食費や運賃の割り引きなどのサービスの導入も検討していくということです。
団体は今後、実証実験を行ったうえで、導入できるものについては順次、サービスを始め、２０３０年には理想とする交通体系を作り上げたいとしています。
県地域交通政策課の山根雄紀課長補佐は「交通の問題はさまざまな関連業界と連携しないと解決できないため、団体を立ち上げることになった。交通機関を維持するだけでなく、利用を増やせるようシステムを作っていきたい」と話しています。
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