18歳以下への10万円相当の給付についてです。政府は、年内の全額現金での一括給付など3つの方法を明記した指針をまとめました。
道内の自治体でも給付方法をめぐってさまざまな動きが出ています。
【十勝の豊頃町と胆振の豊浦町】
18歳以下への10万円相当の給付について十勝の豊頃町は、「クーポンを利用できる店舗が町内に少なく消費するのが難しいうえ、一括で給付するほうが事務手続きが容易だ」として全額を現金で一括給付する方針です。
そのうえで、所得制限で給付の対象とならない世帯に対しても「不公平感が出ないようにしたい」として、町独自の財源で給付する方針を決めました。
町によりますと、独自に給付する対象となるのは町内のおよそ20世帯の子ども40人程度になる見通しで、16日の町議会の定例会に追加議案を提出し、今月23日にも一括給付するとしています。
胆振の豊浦町も、所得制限で対象外となる世帯も含め、年内に全額現金で一括して給付する方向で検討しています。
豊浦町によりますと、所得制限で10万円相当の給付の対象とならない世帯について、「町として手厚い子育て支援を行うとともに、不公平感をなくしたい」として町が費用を負担して給付を行う方向で検討しているということです。
町が独自に給付の対象とするのは11世帯24人で、このほかの対象者も含め、年内に全額現金で一括して給付する方向で検討しているということです。
【札幌市や石狩市】
18歳以下への10万円相当の給付について札幌市は、児童手当を受給した世帯を対象に今月27日に全額を現金で一括して給付する方針で調整を進めています。
札幌市によりますと、今月27日の給付の対象となるのはことし9月分の児童手当を受給した世帯など市内のおよそ11万9000世帯、19万8000人です。
申請は不要で口座に振り込まれます。
一方、児童手当を受給していない高校生のみの世帯などは市から郵送する申請書類による申請が必要で、給付は年明け以降になる見通しだということです。
また、石狩市も、児童手当を受給した世帯を対象に今月23日に全額を現金で一括して給付すると発表しました。
対象となるのは、ことし9月分の児童手当を受給した石狩市内のおよそ4000世帯の7000人です。
申請は不要で、受給対象の児童とその高校生などのきょうだいの分が今月23日に口座に振り込まれます。
一方、高校生のみの世帯などは原則として申請が必要で、来月、対象者に通知を送ることにしています。
【根室市】
18歳以下への10万円相当の給付について、根室市は今月21日に5万円を先行給付するのに続き、残る5万円については来年2月上旬をめどに現金で給付する方針を明らかにしました。
根室市は10万円相当の給付のうち5万円については、児童手当を受給している中学生以下のおよそ2000人を対象に今月21日に給付することを決めています。
残りの5万円について、根室市の石垣雅敏市長は15日の市議会で、来年2月上旬をめどに現金で給付する方針を明らかにしました。
市によりますと、すでに先行する5万円の給付の手続きを始めているため、あらためて年内に現金10万円を一括で給付する方法に切り替えるのは難しいとしています。
【北斗市】
18歳以下への10万円相当の給付について、北斗市は年内に現金5万円ずつを2回に分けて給付する方針を決めました。
北斗市は10万円相当の給付のうち5万円について、今月24日に現金で給付するため必要な予算案を議会で可決するとともに、対象世帯への案内文の発送などを進めています。
残りの5万円については、クーポンも含めて給付方法を検討していましたが、政府が全額現金での一括給付も容認する方針に転換したことを受けて、年内に別途、現金で給付する方針を決めました。
市は、近く臨時の市議会を招集して必要な予算を盛り込んだ議案を諮ることにしています。
北斗市子ども・子育て支援課の松本教恵課長は「結果的に一括で現金10万円を給付することはできませんでしたが、残りの5万円についてもできるだけ早く届けるため準備を進めたいです」と話しています。
北斗市が年内に現金5万円ずつを2回に分けて給付する方針を決めたことについて、市内の保育園で話を聞きました。
このうち20代の母親は「給付は4月ぐらいかなとも思っていたので、現金で10万円が早い段階で給付されるのはありがたいです」と話していました。
また、40代の母親は「現金のほうが使い勝手がいいので助かります。4月には子どもが小学校に入学するので、給付が間に合ってよかったです」と話していました。
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