静岡放送(SBS)
発生から1カ月がたって被災した人たち、支援する人たちの疲れは心身ともにピークに達しています。そんな人たちをサポートしたい、地元の温かな支援が広がっています。 熱海市内の有名ラーメン店「麺匠うえ田」では、土石流が発生した翌日から被災者や救助活動を行う人たちにラーメンなどを無料で提供しています。 <麺匠うえ田店主 郷家光広さん>「僕たちはラーメンしか作れないので、ラーメンでお腹いっぱいになって、ちょっとでもいいので幸せな気持ちになっていただければ」 店主は宮城県出身で、10年前、東日本大震災で大変な経験をしました。その時、全国の人から受けた恩をこの機会に返したいと無料サービスを始めました。これまでに600人以上に提供され、現在でも1日20人ほどの心とお腹を満たしています。 <伊豆山に住む常連客>「感謝だよね。ホテルにいて毎日同じものを食べてた」 恩返しを目的に始めた無料サービスですが、最近では店側が勇気づけられることも。ある客が残していったのはお手拭きに書かれたメッセージ。お店への感謝と応援です。 <麺匠うえ田統括 岩田悟士さん>「見た時は本当に言葉にできなかった。やってよかった、うれしいという気持ち。届いてほしいところに届いているという実感もあります」 無料サービスは当分の間、続ける方針です。 避難生活を続ける子ども達にはこんな支援が。 <コルトゼミ代表 山田高史さん>「学校で宿題が出ていると思うので、それを持ってきていただいて」 熱海市役所近くの学習塾「コルトゼミ」が始めたのは自習室の無料開放です。伊豆山地区に住む児童・生徒は土石流の発生後、通学が困難に。いまも避難所にいる児童・生徒を対象にしたサービスです。 <コルトゼミ代表 山田高史さん>「なかなか勉強できる場所が確保できないような小・中学生に来てもらって、使ってもらう分には全然いいかなと思ったので」 被災した人たちを癒すには、体と心のケアが欠かせません。 <施術を受ける被災者>「あ~気持ちいい。幸せ」 熱海市の起雲閣で先週金曜日に開かれたのは『熱海癒し隊』による無料マッサージです。 <被災者>「普段はベットで生活しているので、板の間じゃ無いからいいけど、体が痛くなりましたね。一カ月の間」 <熱海癒し隊 横塚修身さん>「体を治すというよりも、体に触れることによって何かしら心の重荷がとれるんじゃないですかね。半年であれ1年先であれ、被災者の皆さんが仮住まいにせよ、落ち着くところができた時に私たちの出番、本当の出番というかお手伝いさせていただくことがあると思います」 心も体も元気に。癒し隊は被災者にずっと寄り添っていく考えです。
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