[東京 28日 ロイター] - 菅義偉首相は東京・大阪などへの緊急事態宣言の再延長を決めた28日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックを宣言下でも開催できるかとの質問に「さまざまな声があるのは承知しているが、耳を傾けながら指摘をしっかり受け止め取り組んでいる」と述べた。
首相は「国民の命と健康を守るのは、政府の責務」とも語った。
五輪開催時の国内観客の取り扱い関し「野球やサッカーで感染拡大防止を措置して行っているのも事実」と述べ、「色々な事を参考にしながら対応できると思っている」と前向きな姿勢を示した。
海外からの関係者来日に伴う感染リスクの防止策として、関係者に毎日検査を行い、宿泊先や移動手段を限定し、「悪質な(ルール)違反者は国外退去を求めたい」とした。
<感染防止とワクチンの2正面作戦>
今回の緊急事態宣言延長について「度重なる延長で、大変心苦しい限り」と陳謝した。延長理由として「感染力が強いと言われる変異株の影響も考慮して決定した」と説明した。
新たな期限である6月20日までの3週間は「感染防止とワクチン接種の2正面作戦の成果を出す」と強調した。
昨年来3回目となる現在の緊急事態宣言について、東京や大阪で感染者数は減少しており効果は出ているとの見解を示した。
6月20日の解除・延長判断に関しては、感染状況も踏まえてその時点で判断したいとした。
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