2019年5月、マウスコンピューターは「浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)」とオフィシャルPCサプライヤー契約を締結した。それ以来、同社はPCを通して浦和レッズの活動を支援している。
その協業をさらに深めるために、同社は「浦和レッズオフィシャルパソコン(レッズPC)」を開発し、販売を開始した。レッズPCは、レッズのチームカラーであるレッドをフィーチャー。チームロゴがキラキラと輝くオリジナルトップカバーを始めとして、“レッズ愛”を全身で主張できるスペシャルな特典を盛り込んでいる。
レッズPCは、持ち運びに適した薄型軽量の14型モデル「mouse X4-B-URDS」と、一回り大きな画面を搭載する15.6型モデル「mouse X5-B-URDS」の2つから選択できる。今回は14型モデルを通してその魅力に迫る。
地域貢献の一環として始まったコラボレーション
浦和レッズといえば、さいたま市をホームタウンとするサッカークラブだ。Jリーグ創立当初からの名門で、そのサポーターの数は日本一多いといわれている。サポーターたちの熱心な応援ぶりでも知られる。
一方、レッズPCを企画・販売するマウスコンピューターは、本社が東京都中央区、生産工場が長野県飯山市に所在し、全国の主要都市にショウルームを兼ねた「ダイレクトショップ」を展開している。乃木坂46を起用したCM効果もあって、知名度は全国区だ。
しかし、実は同社の“創業の地”は埼玉県春日部市である。某映画風にいえば「隠れ埼玉県企業」「貴様、埼玉だな?」ということだ。
同社の浦和レッズとの縁は、埼玉県に根ざした企業という共通点が端緒となっている。浦和レッズへのオフィシャルPCサプライヤー供給は、地域貢献活動の一環として行っているという。マウスコンピューターのPCはチームやクラブスタッフに提供され、日々のクラブ活動を支えている。
このレッズPCは、この協業をさらに深化させたいと考えて企画されたものだ。このPCもまた、クラブのスタッフや一部の選手に配布され、チーム運営に活用されるという。これを買えば、スタッフや選手と同じPCを使えるということだ。
気分が盛り上がるオリジナル外箱 ミラーロゴを配置したオリジナルレッド天板
レッズPCは、浦和レッズのエンブレムをデザインしたオリジナルの外箱に入った状態で手元に届く。他のグッズと一緒に飾っても違和感はない。これだけでもテンションが上がる人もいるだろう。

この外箱から、レッズPCの本体を取り出してみよう。
まず目に入るのは、浦和レッズのイメージカラーであるレッドのトップカバーだ。シンプルにあしらわれた「URAWA REDS」のシルバーミラーロゴと相まって、誰が見ても「浦和レッズモデルだ!」と分かる。
天板のレッドは落ち着いた印象だが、光が乱反射する表面仕上げになっており、さりげないメタリック感が上品なたたずまいを演出している。ロゴ部分もプリントではなく、立体的で、公式Webサイトと共通の書体を使用している。
キーボードは「R」「E」「D」「S」に注目 オリジナル壁紙も魅力
レッズPCでは、「R」「E」「D」「S」キーが赤く配色された特別仕様のキーボードが採用されている。
ゲーミングノートPCでは、ゲームの操作でよく使う「W」「A」「S」「D」キーの配色を変えて目立たせている例があるが、一見それと思わせておいての「R」「E」「D」「S」はなかなかのインパクトだ。「たまたま並んでいた」(担当者)“レッズキー”が、より一層の特別感を引き出してくれる。
また、レッズPCは、レッズロゴがあしらわれたオリジナル壁紙をプリインストールしている。これとは別に、Webサイトで3種類の発売記念壁紙も配布しているので、好みのものを購入後にダウンロードして、さらに“レッズ色”を強めることもできる。
約1.13kgとスリムで軽量な14型モバイルノート
レッズPCは、PCとしてのスペックも実用的で非常に魅力的な仕上がりとなっている。今回レビューしている14型モデルは、モバイルPCとしては大きめの14型画面と、薄型軽量ボディーや長時間バッテリーを兼ね備えていることが特徴だ。
14型モデルのサイズは、約320.2(幅)×214.5(奥行き)×17.5(厚さ)mm。画面の上や左右のベゼル(縁)を切り詰めた「ナローベゼルデザイン」を採用することで、一般的な13.3型画面を持つモバイルPCとほぼ同じ底面積でより大きな14型画面を搭載できている。厚さも17.5mmとスリムで、重量は約1.13kgなので持ち運びやすい。
バッテリー駆動時間は公称値で約9.4時間と長く、外出先でも安心して使える。
充実のインタフェース群 Wi-Fiはもちろん有線LANも標準装備
通信機能は、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応の無線LAN、Bluetooth 5.0に加えて1000BASE-T(Gigabit Ethernet)対応の有線LANに対応している。モバイルPCでは有線LANを備えない機種もあるため、有線LANポートの装備は用途によっては心強い。
USB端子は合計で4基装備している。3基あるUSB 3.0端子のうち、1基はUSB Type-C端子だ。HDMI出力端子やmicroSDメモリーカードスロット(SDXC対応)も装備している。
Webカメラを搭載 テレワークとの相性もバッチリ
画面の上には、100万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクを装備している。デバイスを追加することなくビデオ会議やチャットに利用できる。
このカメラは赤外線撮影にも対応しており、Windows Helloの顔認証で利用できる。顔のデータを一度登録すれば、他人に使われないようロックしつつ、画面に顔を向けるだけですぐにログインできる。持ち運ぶ際に気になるセキュリティへの配慮もバッチリだ。
ボディー底部には、ステレオスピーカーを搭載している。音響ソフトウェアとして「SoundBlaster Connect」を導入しており、ゲームや映画など、コンテンツに適したサラウンドサウンドが楽しめる。
見やすい液晶ディスプレイ 打ちやすいキーボード
14型液晶ディスプレイは、表示解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)、表面仕上げは光沢のない「ノングレア」となっている。ノングレアディスプレイは照明や外光などが映り込みにくいため、照明のきついオフィスや屋外などでも見やすい。ナローベゼルデザインは底面積を抑える効果はもちろん、画面に表示されるコンテンツへの没入感という点でも優れている。
キーボードは日本語配列で、暗い所でもキートップを確認できるバックライト付きだ。キーのピッチは約18mm、ストロークは約1.4mmを確保している。キートップには微妙にくぼみが付けられており、指が置きやすい。押し心地も良好だ。仕事や学習で長文をタイピングするような用途でも、十分に使える。
CPUは同じREDカラーの「Ryzen Mobile」を採用
14型レッズPCの基本スペック以下の通りだ。
- CPU:AMD Ryzen 5 3500U(4コア8スレッド、2.1GHz〜3.7GHz)
- メインメモリ:8GB
- ストレージ:256GB SSD(Serial ATA)
- グラフィックス:Radeon RX Vega 8 Graphics(CPU内蔵)
Ryzen 5 3500Uは、AMDのモバイル向けプロセッサ「Ryzen(ライゼン) Mobile」のラインアップの1つだ。デスクトップPC向けのRyzenプロセッサは近年、デスクトップPC向けCPUにおいてIntelを脅かす存在となっている。そのモバイル向けたるRyzen Mobileも、2019年後半から2020年にかけて採用モデルが増えており、ノートPCでも定番的存在になりつつある。
その性能をIntelのモバイル向けCore i5プロセッサと比べると、CPU部分はほぼ同等で、グラフィックス部分は少し上、という感じとなる。グラフィックス機能をつかさどるRadeon(ラデオン)はレッドをイメージカラーとしており、レッズPCと相性バッチリな組み合わせといえる。
ベンチマークテストで性能をチェック
参考として、14型レッズPCがどのくらいの性能を備えるのか、ベンチマークテストを通して確認しよう。
CPUの処理能力を見る「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」のスコアは、最新の第10世代Core i5プロセッサと同じくらいのスコアを記録した。CINEBENCH R15のスコアについては、参考として用意した約5年前の「Core i5-5300U」搭載ノートPC(メモリ8GB、SSD 250GB、約1.5kg弱)と比べると約2.3倍になっている。
PCの全般的な処理能力を見る「PCMark 10」のスコアも、最新モバイルノートPCならではのスコアだ。Core i5-5300U搭載ノートPCと比べると、Essentials(日常操作)、Productivity(オフィス)、Digital Content Creation(クリエイティブ)、全ての項目で大幅に性能が向上している。
PCMark 10では、バッテリー駆動時間をテストする「Modern Office Battery Life」も実行している(ディスプレイの輝度は50%に指定)。結果、満充電からの駆動時間は8時間3分となった。
Modern Office Battery Lifeテストは、EssentialsテストとProductivityテストに内包される幾つかのテストを、長めのインターバルを挟んで繰り返し実行する実践的な内容となっている。ビジネス用途においての目安としての信頼できるテストであるだけに、価値があるだろう。
「3DMark」を使って3D描画性能もテストした。定番の「Fire Strike」のスコアは1757。Intelの内蔵GPUを利用するモバイルノートPCでは1000前後のスコアとなることを考えると、やはりグラフィックス性能は優秀だと分かる。
ストレージの性能は「CrystalDiskMark」でテストした。Serial ATA SSDとして水準以上の性能が出ている。
“レッズ愛”を全力で主張できるスペシャルPC
このレッズPCは、“レッズ愛”を全身で主張できるスペシャルな仕様に加えて、PCとしての実力も相当なものに仕上がっている。
薄型軽量と大きな画面を両立しており、ベンチマークテストでも明らかな通り、最新製品ならではの高性能と長時間のバッテリー駆動時間も折紙付きだ。実用十分なインタフェースやセキュリティ対策なども欠かすことなく備えている。
しばらく使ってみて気付いたこととして、レッズPCは静音性にも優れている。ビデオ会議中にファンがうるさく回り出すような心配はなく、テレワークとも相性が良いだろう。
販売価格も14型モデルで9万4800円(税別)、15型モデルで9万9800円(同)とリーズナブル。熱心なレッズサポーターならば、購入をためらう理由はない。
レッズPCはマウスコンピューターのWeb直販サイトや浦和レッズの公式オンラインショップで購入できる。7月4日からJリーグが開幕する。手元にレッズPCがあれば、より楽しめるだろう。
関連リンク
"コンピューター" - Google ニュース
June 12, 2020 at 08:00AM
https://ift.tt/30FZCNY
“レッズ愛”を全力で主張! マウスコンピューター「浦和レッズオフィシャルパソコン」の魅力に迫る - ITmedia
"コンピューター" - Google ニュース
https://ift.tt/2Pm3Z9Y
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment