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Friday, June 5, 2020

「ずっと待ち続ける気持ち、分かりますか」…娘のためさまざまなものと向き合った横田滋さん - スポーツ報知

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・横田滋(よこた・しげる)さんが5日午後2時57分、老衰のため川崎市内の病院で死去した。87歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで営む。1977年にめぐみさんが行方不明になってから43年、再会を信じて妻・早紀江さん(84)とともに救出に向けた活動を続け、計1400回を超えた講演では最後まで「めぐみちゃんに早く会いたい」と願いを語ったが、かなわなかった。

 初めて取材したのは97年だった。新潟市内の街頭で家族会代表として、拉致問題解決の支援を訴えていた。銀行マンだった滋さんは、控えめで穏やかな人物。感情を表に出すことなく、淡々と話す印象だった。

 翌98年にご自宅でご夫妻にインタビューをした時もそうだった。半人前だった記者は、その話しぶりに物足りなさを感じた。30、40分だろうか、通り一遍の取材をした後、あまり理解ができないというような失礼極まりない一言を発してしまった。

 次の瞬間、滋さんの表情が一変した。「あなたに何が分かる」。顔を真っ赤にし、号泣しながら激高した言葉をぶつけられた。

 「20年間、毎晩毎晩、今夜は帰ってくるんじゃないか、そのときに家の明かりがついていなかったら、めぐみは自分が忘れられたと思ってしまうんじゃないか…って、ずっと待ち続ける気持ちが、分かりますか」

 60代半ばでようやく見つかった消息の糸。だが当時、真剣に耳を傾けた人はわずか。政治家も聞こえないふりをするばかり。厳しい道のりにいた思いを、踏みにじった自分を恥じた。娘のため、さまざまなものと向き合った滋さん。「無念だったに違いない」と簡単には言いがたい。(静岡支局長・小松 雄大)

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