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Friday, March 27, 2020

コンピューター科学の栄誉「チューリング賞」は、かくしてピクサーを支えたCG研究者に贈られる(WIRED.jp) - Yahoo!ニュース

コンピューターサイエンス分野のノーベル賞として知られる「チューリング賞」が、ピクサーによるコンピューターアニメーション映画の制作を支えた技術者ふたりに贈られることが決まった。『トイ・ストーリー』の生みの親ともいえるエドウィン・キャットマルとパトリック・ハンラハンは、いかに映画の世界に革新をもたらす技術をつくり出したのか。

『トイ・ストーリー』とコンピューターサイエンス

エドウィン・キャットマルが1970年に大学院生としてユタ大学のグラフィックスラボに入った当時、最先端だった白黒モニターにはポリゴンからつくられた塊のような形状が表示されるだけだった。そこから彼は数年かけて、曲面を表現する数学的な手法を発明し、いつの日かコンピューターで生成した画像から完全な映画を生み出すことを夢見始めた。

「それには約10年かかるだろうと思っていましたが、実際はほぼ20年かかりました」と、キャットマルは振り返る。そしてピクサーが完全な長編コンピューターアニメーション映画『トイ・ストーリー』を公開したのは、1995年のことであった。彼はピクサーの技術部門の責任者を務め、のちに社長となった人物である。

グラフィックスに関する先駆的な研究が評価されたキャットマルは3月18日(米国時間)、コンピューターサイエンス分野のノーベル賞として知られる「チューリング賞」を受賞した。彼とともに受賞したのはパトリック・ハンラハンで、ともに賞と100万ドルの賞金を受け取った。

ハンラハンは、キャットマルがピクサーの創業チームの一員として1986年に招いたコンピューターグラフィックス研究者である。ふたりは、ハリウッドの変革を支えた技術の開発や、ヴィデオゲームや仮想現実(VR)といった新しいエンターテインメントのかたちをつくり上げたことで、その功績を称えられた。

「彼らの貢献はピクサーの映画にとどまらず、業界全体においてコンピューターが生成した画像の活用を後押ししました」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授であるラヴィ・ラマモーティは言う。ラマモーティ自身のグラフィックスに関する研究も、ジェームズ・キャメロンの『アバター』におけるエイリアンのアニメーションや、2017年の『猿の惑星:聖戦記』における猿の毛並みを再現するうえで貢献している。「いまの映画において、すべてのピクセルがコンピューターによって生成あるいは修正されている可能性があります」

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