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Saturday, December 23, 2023

古いコンピュータやOSで小文字ではなく大文字が使用されていた理由とは? - GIGAZINE(ギガジン)

mungkinbelum.blogspot.com

by pilot_micha

今日のコンピュータープログラムでは小文字や大文字を区別しつつ入力することがありますが、コンピューターの誕生当時はプログラムの入力に全て大文字を使っていました。その理由について、さまざまなユーザーが解説を行っています。

graphics - Why did older computers and OSes use UPPER case instead of lower case? - Retrocomputing Stack Exchange
https://retrocomputing.stackexchange.com/questions/28141/why-did-older-computers-and-oses-use-upper-case-instead-of-lower-case


IT技術系Q&AコミュニティのStack Overflowにおいて、manassehkatz-Moving 2 Codidactというユーザーが「かつてのコンピューターにはメモリの制約があったため、テキストを入力する際に大文字と小文字の両方を入れる余地はありませんでした。そこでなぜ大文字が採用され、小文字は使用されなかったのでしょうか」との質問を投げかけました。

manassehkatz-Moving 2 Codidact氏のこの質問に対してさまざまなユーザーが独自の回答を披露。Raffzahnというユーザーは、「基本的に大文字だけを使うラテン文字に基づいてコードの設計が行われていたため」との解説を行っています。


Raffzahn氏によると、小文字や大文字を分けて記入することは、人間が読みやすくするための工夫であり、実質的な意味はあまりないとのこと。Raffzahn氏は大文字利用の利点として「大文字はヨーロッパ全土で古くから使われており、文化や文体が違っても理解できる」「現代のディスプレイへの出力やプリンターからの印刷とは異なり、可読性が低い低画質な出力を行っても大文字は読みやすい」「全て小文字で記載された文章に不快感を示す人もいる可能性がある」と述べています。

また、Rafzahn氏は初期のコンピューターで使用された「パンチカード」についても言及しています。パンチカードの開発初期は数字しか利用できず、その後、小数点や通貨記号などが利用できるようになり、文字が利用可能になったのは最後とのこと。最初に文字が利用可能になったのは、1921年製の「Powers Accounting Machine」で、その後1931年にIBMも続きました。当時のパンチカードに印刷されていた文字は全て大文字で、小文字が利用可能になったのは1960年代半ばになってからとのことです。


同様の議論はオンライン掲示板のHacker Newsでも行われており、あるユーザーは大文字だけが使われていた理由として「モールス信号の時代からの名残」と推測しています。このユーザーは、「最初期のコンピューターは、軍事的なメッセージをやり取りするために使用されていました。当時はコンピューターが受け取ったモールス信号などのコードをオペレーターが手動で書き写す必要があり、その際、誰でも読めるように大文字で記述することが慣例となっていました」と述べています。また「この慣例は1850年代から行われており、アメリカ海軍において小文字を含めた入出力が行われ始めたのは2013年になってからです」と語りました

大文字だけを使用することについて別のユーザーは「モールス信号などを手書で書き写す際に小文字を用いると、雑に書いた場合間違いが発生することがあるため、特徴を捉えやすい大文字で記述することが標準となりました。この伝統はテレタイプ端末や初期のコンピューターなどに引き継がれ、技術が進歩して小文字と大文字のどちらも入力が可能になるまで続きました」と説明しました。

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in ソフトウェア, Posted by log1r_ut

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