MR技術によって加速していくアイドルたちの可能性
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。
担当:東響希
2023年11月17日に、『アイドルマスター SideM』の3Dライブイベント、『315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~BRAINPOWER!!~ 追加公演』が、さらに18~19日には『315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~CONNECTIME!!!!~』が行われた。前者はタイトルにもある通り、7月9日に行われた『315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~BRAINPOWER!!~』の追加公演で、後者は第2弾である。どちらも3Dモデルで登場する“315プロダクション”のアイドルたちによるイベントで、従来のようなキャストによるライブとは異なる内容である。
アイドルの3Dモデルを使ったコンテンツは、『SideM』においては配信番組『315プロダクションプレゼンツ 315パッションアワー!!!』が先行して展開されており、ある意味ではそれをさらに拡大してライブまで昇華させたイベントとも言える。
最初の会場は約3000人規模のホールを使ったイベントだったが、今回の3日間は『アイドルマスター』ブランドのライブ会場としてはおなじみの幕張メッセでの開催。第1弾イベントの追加公演については引き続き2ユニットによる1Dayの2回公演だったが、第4弾は4ユニットによる2Daysの4回公演と規模も拡大しており、来年4月には同じく4ユニットのイベントが行われてるということで、この企画が好評であることが伺える。
これまで度々触れていることではあるが、近年『アイドルマスター』全体を見ても3Dモデルを使った新しい試みが行われている。とくに今年に入ってから、“3.0 VISION”として『アイドルマスター』プロジェクトがパワーアップし、その柱のひとつとなる『“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト』を明確化したことで、より広く展開している印象だ。
『アイドルマスター シャイニーカラーズ』を例に挙げれば、今年の東京ゲームショウでアンバサダーを務めたり、“大崎甜花”によるゲーム実況など、3Dの表現を用いてバラエティもこなせる姿も見せている。
アニメ化で盛り上がっている『アイドルマスター ミリオンライブ!』は、『SideM』に先駆けて7月1日~2日にかけて『765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin’ Groove』が行わている。こちらも実際のステージを観たが、かなり美麗な映像でアイドルたちの生き生きとしたパフォーマンスを楽しむことができた。いつもの大型ライブイベントと比べると時間は短くはなるものの、その分、1日2回公演という事で、現地チケットを確保できる可能性も上がってくるのもありがたいところだろう。
“765プロオールスターズ”においては、3Dライブの原点とも言える『THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪ GROOVE☆』や、アイマスにおける最初の生配信となった“星井美希”の事務所ライブがある。その後、『アイドルマスター』のYouTube公式チャンネルでのインタビュー動画もあったが、先日の『ヴイアライヴ』の公式配信に登場した“天海春香”については、候補生に話しかける様子や他のゲストに対するリアクションなど、あまりに自然な動きに驚かされた。
今月には“萩原雪歩”によるゲーム実況配信が行われており、“プロデューサー”たちもコメントで参加できるライブ配信が行われた。『雪歩穴掘り3番勝負』と題して、『ディグダグ』などの穴掘り系ゲーム実況(最後はなぜか、運要素のみの2択問題だったが…)を配信。“大崎甜花”に続いてアイマス以外のコンテンツだけで配信を確立させており、後輩に負けじと楽しませてくれる内容だった。
そして、来年3月にはその“萩原雪歩”と、“765プロダクション”の仲間である“菊池真”によるツインライブ『菊地 真 ・ 萩原 雪歩 twin live “はんげつであえたら”』の開催が発表されている。現地のチケットはもちろん、配信についてはxRストリーミングチケットも販売予定。現地ではなんとふたりが“プロデューサー”をお見送りするイベントも企画されているということで、いよいよアイドルたちが実在感を持って現れることになるわけだ。
『アイドルマスター シンデレラガールズ』については、3Dモデルを使った展開はないものの、そもそも2016年にPSVRソフトとして『アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション』をリリース。さらに、2018年には3Dライブ『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS new generations★Brilliant Party!』を開催しており、“765プロオールスターズ”と同じくアイマスにおけるMR技術の礎になっている。今後、他ブランドと同じくMR技術を使った新企画が生まれてくるのか楽しみなところでもある。
各ブランドにおいて、MRを使った展開は一気に広がっており、これは『アイドルマスター』プロジェクトを統括する波多野公士氏も語っているが、やはり技術革新におけるコストダウンと簡易化はが大きく影響しているだろう。アイマスにおけるMR元年ともいえる動向を見せているが、今後、イベントを重ねることで、ノウハウが蓄積され、さらに多彩な企画が生み出されることだろう。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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