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名前の由来
クラウド:前回は、パソコンの中身を見たニャ★
クリエ:そうだったわね。そもそも「パソコン」ってどういう意味なのかしら?
タスク:パーソナル・コンピューターの略で、「個人」向けの「コンピューター」という意味になるよ。
クリエ:じゃあ「コンピューター」の意味は?
タスク:今回はコンピューターの名前の由来をたどってみよう!
■紙と鉛筆で計算する人々
「コンピューター」は、少し難しい言葉でいうと「電子計算機」です。電子回路を使って計算をする電気機械ということになります。こうした機械式の計算機も、もっと前は、電気を使わず、手回しで歯車などを動かすようなものでした。
一方で、難しい計算は、「人」が紙と鉛筆で計算していました。こうした計算が専門の職業は「コンピューター(計算手)」と呼ばれました。英語のcomputeは「計算する」という意味で、それをする人なのでcomputerです。ナレーションを読む人をナレーター、イラストを描く人をイラストレーター、YouTubeに動画を投稿している人をYouTuberと呼ぶのと同じような感じですね。
計算手と呼ばれる人が活躍していたのは、80年くらい前のこと。みなさんのおじいちゃん・おばあちゃんが生まれる少し前くらいのことです。
■どんな計算をしていた?
計算手が計算していたのは、天文学をはじめ、ロケットの飛び方や、どのくらいの重さのものを持ち上げられるのか、どのくらいの速度が出るのかといった物理学の問題などさまざまです。すごく巨大で複雑な計算のため、数学の専門家によってたくさんの小さな問題に分割され、数人から数百人の計算手がチームとなり、割り振られた計算問題を解いていました。計算を分担して行うことで、数学の専門家も、以前なら解けなかった問題を短期間で解くことが可能になりました。
アメリカでは1958年、アメリカ初の人工衛星「エクスプローラー1号」が打ち上げられました。この成功に不可欠だったのが計算手たちの存在です。のちに月や金星、火星を目指す惑星探査の研究開発の担い手にもなっていったそうです。
■コンピューターからプログラマーに
計算手には、数学や物理に秀でた女性がなっていました。彼女たちは、単に計算をしていただけでなく、計算の過程を整理し、計算方法を改良し、より効率のいい方法を開発していきました。これが「プログラミング」につながります。エクスプローラー1号の開発に携わった計算手の数人は、その後、NASA(アメリカ航空宇宙局)で最初のコンピュータープログラマーになりました。
電子計算機は、機械をどんな手順でどう動かすのか、いわゆる「プログラミング」が必要です。より効率のよい計算方法を開発した計算手たちは、現在で言えばプログラマーです。電子計算機=コンピューター=に指示を出すプログラマーへとなっていったのです。
そんなアメリカでの女性の活躍を記した本があります。「ロケットガールの誕生:コンピューターになった女性たち」(ナタリア・ホルト著、秋山文野訳、地人書館刊)=写真右=です。少し難しいかもしれませんが、紹介します。
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からの記事と詳細 ( #みんなでプログラミング:/14 コンピューターは、人間だった!? - 毎日新聞 )
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