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Wednesday, July 5, 2023

IBMが量子コンピューターの優位性を実証物質モデル計算で比較 - ITpro

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IBMは量子コンピューターのエラーを軽減することで、古典コンピューターを上回る性能を実証した(写真:IBM)

IBMは量子コンピューターのエラーを軽減することで、古典コンピューターを上回る性能を実証した(写真:IBM)

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 米IBMと米University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校、UCB)の研究チームは、量子コンピューターが一般的な「古典」コンピューターを上回る性能を発揮できることを初めて研究で実証した。両者は量子コンピューターと古典コンピューターを使い、物質モデルのシミュレーション性能を比較することで量子コンピューターの有用性を確認した。研究成果は、科学雑誌「Nature(ネイチャー)」の2023年6月15日号に掲載された。

 IBMの研究チームは今回、量子コンピューターのシステム内のエラーを学習してそれらを軽減することで、通常の古典コンピューターのシミュレーション性能を上回ることを実証した。127個の超電導量子ビットで構成する量子プロセッサー「IBM Quantum Eagle」を利用して、物質モデルのスピンの挙動を予測し、磁化などの特性を正確に予測できるようにしたという。

 このモデルの正確性を検証するため、UCBのチームは、米Lawrence Berkeley National Laboratory(ローレンス・バークレー国立研究所)の国立エネルギー研究科学計算センター(NERSC)と米Purdue University(パデュー大学)にある高性能な古典コンピューターを使って、同様のシミュレーションを実施し、量子コンピューターと比較した。エラーを軽減した量子コンピューターは、モデルの規模が大きくなっても正確な結果を出し続ける一方、古典コンピューターは最終的に計算に行き詰まったという。

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