東京大の研究チームが、光を使ったオリジナルの次世代計算機「ループ型光量子コンピューター」の試作機をつくったと発表した。計算が複雑になっても、マシンのサイズを大きくすることなく実行できるのが特徴だ。
量子コンピューターは、ミクロなものの物理法則「量子力学」をつかった計算機。一度に大量の計算ができ、スーパーコンピューターなど従来の計算機で何万年かけても解けない問題が簡単に解ける可能性を秘める。
超伝導回路や荷電粒子など量子情報をのせる基本要素「量子ビット」のつくり方によってさまざまな方式に分かれる。光量子コンピューターは「光パルス」が量子ビットの役割を担う。
この方式は、開発が先行する「超伝導回路方式」や「イオントラップ方式」と異なり、特殊な冷却装置や真空装置が不要。従来の光通信技術との親和性も高い。
しかし、量子ビットを担う光パルス自体が1カ所にとどまらず、光の速さで進む。そのため、通り道に鏡などの光学部品を置いて演算回路をつくろうとすると、複雑な計算ほどマシンのサイズが大きくなる難点があった。
この課題に、研究チームは「コロンブスの卵」のような発想で挑んだ。
光パルスの通り道に演算回路…
からの記事と詳細 ( ループ型光量子コンピューターの試作機できました 課題は精度の向上:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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