東京大と日本IBMは21日、米IBM社が開発した127量子ビットの演算装置を搭載する量子コンピューターを川崎市で稼働させると発表した。国内最高性能の商用量子コンピューターで、今年秋を目途に運用を開始する。
両者は2021年7月にインターネット経由で利用できる日本初の商用量子コンピューターを川崎市のかわさき新産業創造センターに設置し、運用してきた。 これまで運用されてきたのは27量子ビットの計算機。量子ビット数が増えるだけでなく、制御する技術も向上しているため、大幅な性能アップとなる。127量子ビットのIBMの商用機が稼働しているのは北米のみで、それ以外の地域に導入されるのは初だという。量子ビット数は、理化学研究所などが今年3月に稼働した国産初の量子コンピューター(64量子ビット)と比べても上回る。
IBMフェローのジェイ・ガンベッタ氏は、「科学をさらに前進させる便利なツールとして量子コンピューターを提供できることをうれしく思う」と話した。
東大の相原博昭副学長は「量子技術を担う次世代の人材を育てるのが、大学としては一番大きな役割だ」と話した。
川崎市に設置されている量子コンピューターは、東大のほか、トヨタ自動車や日立製作所など「量子イノベーションイニシアティブ協議会」の参加組織が利用し、数多くの論文を発表するなど成果を生み出してきた。東大の学生向けの講義でも活用されているという。
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