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Tuesday, February 15, 2022

量子コンピューターとAIはどちらが有望? - ITpro

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全561文字

(出所:123RF)

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 量子コンピューターの最大級の用途は、精密なシミュレーションを駆使した新しい材料や薬品などの開発です。地球温暖化や高齢化社会の進展で、優れた材料・薬剤に対する期待はうなぎ登りです。このため、量子コンピューター以外の手法に注目が集まるのは不思議ではありません。

 その代表例が人工知能(AI)技術を駆使した開発手法です。例えば2021年7月、英国のAI会社、ディープマインドが「AlphaFold2」と呼ぶ技術を、誰でも使えるように無償で公開しました1)。同社は囲碁AIの「AlphaGo」で世界のトップ棋士を破ったことで有名で、今回の技術がその延長線上にあるのは名前が示す通りです。AlphaFold2は、タンパク質の構造を予測するAIであり、これまでかかっていた多大なコストや時間を大きく削減しながら高精度の答えを出せる手法として関係者を驚かせました。タンパク質の構造はその機能を決める重要な要素ですが、特定する作業の難しさでも広く知られていたのです。

 量子コンピューターとAIは、排他的な関係にあるわけではなく、それぞれの特徴を生かして共存していくと考えられます。両者は問題の解き方に違いがあり、補完的な関係にあるといえます。実際、量子コンピューターの大きな応用の1つが、AIの主流技術である機械学習の高速化にあります。

参考文献1) 松浦立樹、「「6年解けなかった構造があっさり」──タンパク質の“形”を予測する「AlphaFold2」の衝撃 GitHubで公開、誰でも利用可能に」、ITmedia、2021年7月20日.

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