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Wednesday, September 29, 2021

マックスバリュ東海など/AIによる惣菜注文量の予測実証事業に参加 - 流通ニュース

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グルーヴノーツは9月30日、日本惣菜協会・マックスバリュ東海など惣菜製造企業5社と連携してAIと量子コンピューターを活用した実証事業を開始すると発表した。

AIや量子コンピューターを活用して工場の生産活動を最適化する取り組みにおいて、経済産業省が推進する2021年度「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に、昨年度に続き参画。マックスバリュ東海などと、グルーヴノーツのAIと量子コンピューターを活用できるプラットホーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を用いて、AIによる注文量の予測/量子コンピューターによるシフト計画の最適化に関して、業界共通のモデル構築に取り組む。

弁当・惣菜など中食の製造工場では、販売店からの注文に応じて多品種の製品が製造されている。しかし、製品の納入までの期間が短いことや、日々の製造量はその前日夜に確定することから、事前の仕込み量と製造量が合わず廃棄ロスが発生する、製造量に応じたシフトのアサインができずに余剰人員が発生するなどの課題を抱えている。盛り付けの作業は機械化が難しく、多くの人手に頼っている。

こうした業界に共通する課題の解決に向けて、同事業の趣旨に賛同する惣菜製造企業5社の工場を対象に業務要件の整理・共通化を行い、「MAGELLAN BLOCKS」を活用して業界で標準的に導入できるAI、量子コンピューターの活用環境の構築を目指す。

実験では、必要な製品を必要な量だけ鮮度を高く製造するために、AIを活用して高精度な注文量の予測モデルを開発する。また、需要予測に必要なデータの標準化・共通化を推進する。

さらに、AIによる予測結果をもとに最小限の人員で無理のない最適なシフト計画を立案するため、量子コンピューターを活用して複雑な現場条件を加味したシフト最適化モデルを開発。生産性・収益力を強化する。人とロボットの共存を考慮したシフト計画を高速に自動で実現できるようになることで、ロボットを導入しやすいロボフレ環境を整備していく。

2020年度の同事業において、グルーヴノーツが一つの惣菜製造工場で実証した結果、AIを活用した注文量予測では、約96%と精度の高い予測ができた。量子コンピューターを活用して新たな条件も組み入れたシフト計画を立案。約130人を対象にしたシフト表の自動作成が約4分で実現したという。

日本惣菜協会のほか、日本惣菜協会の会員であるグルメデリカ、デリカスイト、ニッセーデリカ、ヒライ、マックスバリュ東海の惣菜製造企業5社が参加している。

■問い合わせ先
グルーヴノーツ
広報 金田
pr@groovenauts.jp

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