2020年に発売されて話題となった、マウスコンピューターの浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)オフィシャルノートPCに、2021年度モデルが登場した。
この2021年度モデルでは、オフィシャルパソコンならではの各種特典を継承しつつ、PCとしての性能や機能を大幅に強化した。CPUのパフォーマンスは何と約3.2倍(15.6型モデル、マウスコンピューター調べ)となり、Wi-Fi 6への対応、USB Type-Cでの充電をサポートするなど先進的な仕様も取り入れ、格段に魅力が増している。
ラインアップは、持ち運びに適した薄型軽量の14型モデル(mouse X4-R5-URDS)と、さらに大きな画面となる15.6型モデル(mouse X5-R7-URDS)の2種類だ。今回は、15.6型モデルを通してその魅力をじっくりと見ていこう。
地域貢献/SDGsに積極的に取り組むマウスコンピューター
マウスコンピューターといえば「国産パソコン」で名をはせている。ほぼ全てのPCを長野県飯山市の工場で生産することにより、高品質と短納期、BTOによるカスタマイズを両立させている。
同社は近年、SDGs(Sustainable Development Goals=国連で採択された世界規模の持続的開発目標)の取り組みを発表するなど、社会貢献や地域貢献も積極的に進めている。今回のオフィシャルモデルも、同社の創業地である埼玉県春日部市(現在も「春日部ダイレクトショッププラス」がある)と隣接しているさいたま市をホームタウンとする浦和レッズがタッグを組んだものだ。
レッズモデルならではのスペシャル仕様
浦和レッズのオフィシャルパソコンは、浦和レッズのエンブレムをデザインしたオリジナルの化粧箱で届けられる。レプリカユニフォームなど他のレッズグッズと一緒に飾っても違和感のない存在感がある。
ボディー天面部分には、浦和レッズのイメージカラーであるレッドを配色しつつ、「URAWA REDS」のシルバーミラーロゴを配置する。誰が見ても浦和レッズモデルだと分かるデザインであり、持っているだけで“レッズ愛”をアピールできるだろう。
さらに、キーボードの「R」「E」「D」「S」キーをレッズカラーに配色した演出もうれしい。ゲーミングノートPCでは、ゲーム操作でよく使う「W」「A」「S」「D」キーを目立たせている例があるが、一見それと思わせておいての「R」「E」「D」「S」は心憎い演出だ。キーボードと向き合っている間も、レッズとともにいる一体感を得られるだろう。
壁紙もレッズ! 追加デザインもダウンロード可能
この浦和レッズオフィシャルパソコンには、オリジナルデザインの壁紙が標準でプリインストールされている他、追加で3種類のオリジナル壁紙が作成されており、同社のWebサイトからダウンロード可能だ。本製品の液晶ディスプレイの解像度と同じ1920×1080ピクセルで作成されており、そのままぴったりサイズで使える。画面でもレッズ愛をアピールできるのはポイントだろう。
モバイルもできるスリムで軽量な15.6型ノート
浦和レッズオフィシャルパソコンは、PCとしての性能や機能も極めて優秀だ。2020年度モデルも完成度は高かったが、2021年度モデルではさらに磨きがかかっている。
ここで取り上げる15.6型画面モデル(mouse X5-R7-URDS)は、重量が約1.49kg、ボディーの厚さが約17.9mmの薄型軽量ボディーに、大きな画面と高性能なCPU、さらに公称値で約18.5時間と長時間動作するバッテリーも備え、新生活にもぴったりな万能モデルだ。
画面解像度は1920×1080ピクセルに対応し、表面は光沢のないノングレア仕上げになっている。照明や外光などが画面へ映り込みにくいため、場所を選ばずに利用できる。
キーボードの品質も良好だ。キートップに微妙なくぼみがつけられているおかげで指が置きやすく、スイッチの感触も良好でとても打ちやすい。仕事や学習で長文をタイピングするような用途でも快適に使えるだろう。
続いて、インタフェース回りを見ていく。
Wi-Fi 6の高速無線LANにPD対応のUSB Type-C端子を搭載
通信機能は1000BASE-T対応の有線LANに加えて、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.0を標準で装備している。
Wi-Fi 6では通信の仕組みを改良することで、従来のWi-Fi 5に比べて約1.4倍も高速になり、たくさんのデバイスが同時に通信するような環境でも安定して高速な通信を行えるのが特徴だ。特に家族がたくさんいたり、複数のデバイスを使ったりする場合でも、機器をWi-Fi 6で統一すれば実際の通信環境はかなり良くなるだろう。
外部ディスプレイ出力用のインタフェースは、HDMI出力を右側面に装備する。USBポートは合計で4基装備し、3基あるUSB 3.0ポートのうち1基はUSB Type-Cとなっている。USB Power Delivery(PD)にも対応しており、90W以上の給電能力を持つ汎用(はんよう)のUSB PD対応ACアダプター/モバイルバッテリーで充電が行える。純正品以外は動作保証の対象外ではあるが、いざというときに市販のACアダプターが利用できるのは心強い。
テレワークやテレスクール向けの装備も万全
液晶ディスプレイの上部に約100万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクを内蔵する。マイクはノイズキャンセル機能に対応しており、クリアな音声でビデオ会議やオンライン授業を行える。
Windows Helloの顔認証に対応したIRカメラも搭載済みで、一度登録しておけば使わない時は画面をロックしてPCを保護しつつ、画面に顔を向けるだけですぐにWindowsへログインできる。手軽さとセキュリティを確保した便利な機能なので、ぜひ活用したいところだ。
充実の基本スペックで8コア16スレッドの強力なCPUを搭載
CPUにはAMDのRyzen 7 4800Hを採用している。8コア12スレッドで、動作周波数は2.9GHz〜4.2GHzとパワフルだ。ビジネスや学習用途はもちろん、写真編集やビデオ編集などのクリエイティブワークといった幅広い分野のアプリを快適に操作できる。
Ryzen 7 4800HのTDP(熱設計電力)は45Wだ。最近のCPUはブースト機能で温度と性能のバランスを調整するため、強力なCPUを装備していてもボディーの放熱性能が十分でないとフルに性能は発揮できない。特にTDPの値が大きな製品は高度な冷却が必要になるが、本製品も2020年度モデルからCPUの冷却ファンを追加し、冷却性能を強化している。
メモリとストレージは、BTOでカスタマイズが可能だ。標準でメモリは16GB(8GB×2)、ストレージとして512GBのPCI Express SSDを搭載しており、ビジネスや学習用途では十分な構成といえる。クリエイティブ用途でも活用したいのであれば、メモリを32GB以上、ストレージ容量を2TBにするのがお勧めだ。
最後にベンチマークテストで本製品の性能をチェックしよう。
圧倒的なマルチスレッドパフォーマンスを発揮
ベンチマークテストで性能を確認しよう。本製品はRyzen 7 4800Hを搭載していることもあり、実際にどのくらいのパフォーマンスを発揮できているのかに注目したい。
CPU性能の目安となるCINEBENCH R23のCPUスコアは1万968だ。このテストは、システム構成の違いがスコアにほとんど影響しないので比較しやすいが、AppleのM1やIntelの最新CPUであるCore i7-11370H(Core H35)などでは相手にならず、デスクトップPC向けのRyzen 7 2700X搭載機をも上回る水準だ。8コア16スレッドのCPUならではのスコアで、本製品がRyzen 7 4800Hのポテンシャルをしっかり引き出していることが分かる結果だ。
PCMark 10でも、Webブラウズやビデオ会議などの日常操作(Essentials)、オフィスアプリを使ったビジネス共同作業(Productivity)、デジタルコンテンツ制作(Digital Content Creation)、いずれの項目でも旧世代のノートPCを圧倒する。
AdobeのPremiere Pro、Lightroom Classicなどのテスト結果からもクリエイティブ適性も十分あることが確認できる。高いCPU性能を生かせば、スタジアムなどで撮影した選手写真を加工してお気に入りの画像に仕上げるのもスムーズに行える。
グラフィックス性能については、CPU内蔵GPU(AMD Radeon Graphics)を利用しているために3D描画性能はさほど高くないが、それでもFINAL FANTASY XIVくらいのオンラインゲームであれば問題なく楽しめるくらいの性能は持っている。
バッテリーテストとして、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeを実行した。バッテリー駆動時間は約18時間50分だった(バッテリーの残量は6%)。公称値を裏付ける結果が出ており、1泊2日、場合によっては2泊3日程度の旅行や出張でもACアダプターを持ち歩かなくても済むだろう。
高性能なノートPCというと動作音や発熱が気になるところだが、その点でも本製品は優秀だ。高負荷時でも動作音は気にならず、手のひらがよく触れるパームレストもクールなまま利用できた。Ryzen 7 4800Hの電力効率の良さ、本製品の放熱設計の優秀さが感じられる。
新生活にぴったり! 持ち運べる高性能PCでレッズサポーターは必携!
この浦和レッズオフィシャルパソコンの最大の特徴は、どこから見ても“レッズ愛”を主張できるスペシャル仕様なところだ。天面のカバー、キーボード、画面、そして化粧箱まで、全てがレッズ仕様だけに、レッズサポーターならばこの点だけでも大きな魅力だろう。
本製品は、純粋なPCとしての実力も素晴らしい。薄型/軽量でありながら大きな画面を両立させており、ベンチマークでは、圧倒的なマルチスレッド性能、長時間のバッテリー駆動時間も実証した。Wi-Fi 6やWebカメラ、ノイズキャンセル対応マイク、顔認証カメラなど、テレワークやオンライン学習向けの機能もばっちり備えており、実生活でオン/オフを問わず存分に活躍してくれるだろう。
それでいて販売価格は標準構成で15.6型モデルが11万9800円(税、送料別)と非常にリーズナブルだ。レッズサポーターならば大満足の1台となるはずで、2020年度モデルを買い逃してしまった人はもちろんのこと、2020年度モデルを購入した人でも買い換える価値があるほどの良作となっている。レッズに縁がある人はぜひ検討してほしい。
今なら、浦和レッズオフィシャルパソコン購入者を対象に、西川周作選手、汰木康也選手、関根貴大選手、武田英寿選手のサイン入りオリジナルPCバッグが、各5人(合計20人)に抽選で当たるキャンペーンを実施中だ(5月10日まで)。忘れずに応募を済ませよう。
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