
スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を、コンピューターによる気候変動予測を創始した世界的な気候学者の真鍋
日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで、28人目(うち米国籍は真鍋氏含め3人)となる。物理学賞は15年の梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長に続き、6年ぶり12人目。
真鍋氏の授賞理由は「地球温暖化を予測する地球気候モデルの開発」。同時受賞するのは独伊の研究者2人。
真鍋氏は、1958年に米気象局(当時)の研究員として渡米。67年、高速コンピューターを使い、大気の運動と気温の関係を定めるモデルを開発し、「二酸化炭素が2倍に増えると地上気温が2・3度上昇する」と世界で初めて予測した。
さらに、89年には大気、海洋、陸上での気象の相互影響を組み込んだ本格的な温暖化予測に成功。その成果は、世界の科学者らでつくる「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が90年に発表した第1次報告書に取り入れられ、温暖化シミュレーション発展に道を開いた。
97~2001年には日本を拠点に、科学技術庁(現・文部科学省)の研究組織で、地球温暖化を研究するチームを率いた。
賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億2700万円)で、真鍋氏には4分の1が贈られる。授賞式は、アルフレッド・ノーベルの命日の12月10日にストックホルムで行われる。新型コロナウイルス対策のため、受賞者を招かない形で開かれ、受賞者は居住国でメダルを受け取る。
からの記事と詳細 ( ノーベル物理学賞に米プリンストン大の真鍋淑郎氏…コンピューターによる気候変動予測を創始 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/3l9r2Wn
No comments:
Post a Comment