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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックなど、このところのニュースは、不安になったりパニックを起こしたりせずに情報を得るのが難しい。では、健康的にニュースを読むにはどうすればいいのだろう? 精神衛生を損ねることなく、新しい情報を得る方法はあるのだろうか?
そこで、3人の専門家に話を聞いたところ、次のようなアドバイスをしてくれた。
1:メディアには独自の伝え方があると理解する
「悪いニュースに溢れていることは否定できません。何が起こっているかという情報を得ることは、本質的に害のあることでも悪いことでもありませんが、ひどい事件が起こった時に、情報源がセンセーショナルで感情的な側面に焦点をあてることが、ますますトレンドになっているのは事実です」と、カウンセリングや心理療法、心理学、性心理、リレーションシップセラピー、精神医学、コーチングなどを扱う臨床機関The Awareness Centreのミカエラ・マッカーシーは言う。
「"感情に強く訴える"ことや"センセーショナルに取り上げる"やり方では、実際にはそれ以上悪い結果になるリスクは低いと見せるのではなく、否定的な結果になる可能性のほうを強調してニュースが報じられているのです」
2:メディアは情報を歪曲して伝える場合があると認識する
「ニュースレポーターやジャーナリストは今や、1時間に5〜10分程度、明快で偏りのない、事実に基づいたニュース速報だけを伝えているわけではありません。彼らは24時間ずっと行われているニュース報道の一部になっているため、視聴者や読者の注意を引くためにニュースを"エンターテインメント"に溢れたものにしなくてはならないのです」と、マッカーシー。
「ニュースは情報を伝えるためだけにあるのではなく、注目を集めて、それを持続させなくてはなりません。それをするための方法として、レポーターや編集者のなかには、事件やニュースのストーリーの感情的でセンセーショナルな面を増やす人たちがいるのです。これには、世の中には常に人の脅威となるドラマがいっぱいあるように描いてしまう危険があり、読者や視聴者は、それが後に自分にとっての脅威になるものかどうか自分で判断するのではなく、事実と受け止めてしまいかねないのです」
3:情報源を注意深く選ぶ
「ドラマティックなニュースやイベントが発生した初期段階には、すべてのニュース組織はどんなディテールにでも飛びつき、大いに活用します」と、トラウマ的な出来事によるPTSDや精神的損傷の専門家であるRoyal College of Psychiatristsのニール・グリーンバーグ教授は言う。「しかし、メジャーなタブロイド紙など、そもそもバランスの取れた見方をすることを目的としない、特定のメディアがあります。例えば、『The Daily Mail』紙は、エンサイクロペディア・ブリタニカ(百科事典)であろうとはしません。『The Times』紙や『 The Guardian』紙、BBCといった尊敬されるメディアでさえ、事実をセンセーショナルに扱いますが、なかにはもっとひどいメディアもあります。自分で"この記事は何を目的にしているのだろう?"と、一度考えてみましょう」。
4:自分の限度を知って、ニュース禁止時間を設けてみる
「ニュースに圧倒されていると感じてきたら、どこから、どのようにニュースを得るか、考え直すといいかもしれません」と、Rethink Mental Illinessのメディアマネージャー、ニア・シャーパンティエは言う。「もしかしたら、写真を見ると特に辛くなるのかもしれませんから、ラジオでニュースを聴くようにしてはいかがでしょう。あるいは、夜にニュースを見ると、なかなか頭から離れず眠れなくなるのなら、"ニュース禁止時間"を設けて、夕方5時以降はニュースを見ないというのもいいかもしれません。また、ソーシャルメディアにログインする時間をコントロールできるアプリを試すこともできます。例えば、1日に1時間だけアップデート記事が読めるとか、朝と夕方に1度ずつ読めるなどとプログラミングできます」。
5:不安の引き金になるソーシャルメディアをミュートする
「ソーシャルメディアは人々とコンタクトを保つのに役立ちますが、人がニュース記事をシェアしたかとか、心配に思っていることを投稿したかなど、不安な気持ちにさせることもあります」と、Mindが出した文書には書いてある。「ソーシャルメディアの使用を休止したり、制限したりすることを考えてみましょう。タイムラインやニュースフィードを全部スクロールして見ないで、特定のグループやページだけ見ると決めてもいいかもしれません」
6:悪いニュースとのバランスをとることを忘れない
「時事問題に常に関心を持っていることは役に立ちますが、すべてを知っている必要はありません」と、シャーパンティエ。「トップ記事を読むだけでなく、映画や音楽評、スポーツなど、個人的に興味があるものや楽しめるセクションを読んではどうでしょう。ポッドキャストをダウンロードして、ニュースから休憩をとったり、夜のニュースの後にお気に入りのTV番組を見たりするのもいいですね」
7:メンタルヘルスの問題を抱えている場合は、ニュースに触れるのを制限する
「精神衛生上の症状で診断を受けたとか、良くない時期にいるとか、精神的な問題を抱えている時は、苦痛を感じるニュースを遠ざけましょう」と、グリーンバーグはアドバイス。「精神状態がよくない人や、精神的疾患の初期段階にある人が苦痛を感じるニュースを見たり聞いたりすると、症状が悪化するだけでなく、症状が長引くということが研究からわかっています。もし、情報を得ていたい場合は、ニュースを見たり聞いたりした人に、何が起こっているのか教えてもらいましょう」
8:個人の体験談を聞くと感情的になることを理解する
「悪いニュースのなかでもっとも有害なのは、個人のストーリーを聞くことです」と、グリーンバーグ。「直に経験した悲惨で胸が締めつけられるような話を聞いても、何も役立つ情報は得られません。もし、健康な方がそれを見たいのであれば構いません。事実に基づくリスク評価をする役には立たないので、それを聞くことでどんな役に立ち、影響があるのか、今一度考えてみましょう」
9:ニュースについて友人や家族と話す
「他の人とのつながりを見つけましょう。友人や家族、同僚、知人に、自分の不安を話すことができて、相手の不安も知ることができれば、事実や起こった出来事についての自分の個人的見解を裏づけたり、センセーショナルで恐ろしい見方を受け入れるのではなく、自分や自分の将来にどのような影響を与えるか、裏づけたりすることができます」と、マッカーシー。「今のような状況の時に、不安感が高まるのはとても理解できますが、自分の気持ちを誰かに話せば、恐怖感から一歩離れ、総体的に見て、解決法を得ることに役立ちます」
10:"ニュースデトックス"を考えてみる
「精神衛生上、良くない影響を与えていると感じたら、ニュースのスイッチをオフにしたり休みをとったりするのはいいアイディアです」と、シャーパンティエ。「とはいえ、オールorナッシング(全部かゼロか)にする必要はありません。"知らない"ことは余計悪いと思う人もいますから、バランスを見つけることが鍵ですね」
この記事に書かれている内容は、掲載日時点で正確なものです。記事をできる限り最新のものにしようと努めていますが、新型コロナウイルスのパンデミックの状況は急速に変化しているため、情報やお勧めしている内容は、掲載時点とは変化している場合もあります。心配な情報がある場合や、最新のアドバイスが欲しい方は、厚生労働省や世界保健機関(WHO)のウェブサイトをチェックしてください。
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR UK
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March 22, 2020 at 09:01AM
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