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Saturday, July 16, 2022

アイシンが量子コンピューター活用で実証した物流最適化の効果|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 - ニュースイッチ Newswitch

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アイシンは量子コンピューターを活用して物流最適化を実証し、配送用トラックの稼働効率を高めた。最適な配送ルートを算出して一定期間実証したところ、実際に荷物を積載・輸送している稼働時間が、人の考えに基づく場合の83%から92%に向上した。車両台数は32台から30台に低減できた。物流効率を高め、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)につなげる。

アイシンは国内1000以上の納入先を持ち、ルート選定は膨大な組み合わせがある。アイシン福井(福井県越前市)などグループ会社や仕入れ先と連携し、配送ルートを設定。量子コンピューターの一方式である量子アニーリングを採用し、変動する荷物量に応じて策定する月間配車計画に用いているほか、トラックの積載効率改善につなげている。

アイシンは30年までに物流に関わるコストと排出する二酸化炭素(CO2)を半減する方針。22年から試験的にトラック17台の位置情報を把握する輸送の可視化にも取り組んでいる。20年から量子コンピューターの知見を持つ米QCWare(カリフォルニア州)と協業している。まず自社で量子コンピューター活用を本格的し、将来は物流支援サービス「BRIDGES@ny(ブリッジスエニー)」に機能追加する。

日刊工業新聞2022年7月15日

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