安倍総理大臣が辞任の意向を固めたことについて、東京都の小池知事は記者会見で、「事実であれば非常に残念だ。新型コロナウイルス対策やオリンピック・パラリンピックなど、国と連携を図りながら取り組みを進めていかなければならないテーマが多々ある。今後、どのような形になるのか、報道の中身なども確認しながら国との連携をしっかりとることは変わりなく進めていきたい」と述べました。
そのうえで、小池知事は「安倍総理大臣はオリンピック・パラリンピックを招致し、何よりも経済を大きく復活させた。Ｇ７＝主要７か国などまさに世界の中でさまざまな連携を進めてきたのは大きな成果だったと思う。安倍総理大臣という世界的に知られているリーダーの去就が話題になっているが、何を最優先にやっていくのかなどを改めて整理して、日本や東京がしっかりと歩めるような体制が必要だと考えている」と述べました。
また、「オリンピック・パラリンピックの成功は日本や東京にとって重要で国をあげて進めていくべき課題だ」と述べました。
神奈川県の黒岩知事は、「歴史的な長期安定政権を運営し、大きな成果をあげたと思う。新型コロナウイルスへの対策でも全国知事会からの要望に対し、常に素早い対応をしていただき、これからも連携して、この状況を乗り越えたいと思っていただけに病気で辞任されることは本当に残念でならない」と述べました。
そのうえで、「次の総理大臣には、安倍総理大臣が築いてきた誇らしい日本をさらに前進させ、新型コロナウイルスへの対策についても地方と連携して機敏に対応できる人になってもらいたい」と話していました。
千葉県の森田知事は「大変残念だが体調は優先しなければならず、本人が一番悔しいと思います。アメリカのトランプ大統領との関係を深めるなど外交、安全保障に尽力された。次の総理大臣もしっかりと引き継いでリーダーシップを取ってほしい」と述べました。
そのうえで、次の総理大臣については「地方を大事に考え話せるような関係を築いていただきたい。新型コロナウイルスをなんとしても消滅させないといけないので、しっかりとした知見を持って対応にあたっていただくとともに、感染拡大防止と経済との両立をうまくやってもらえる人になってほしい」と話していました。
埼玉県の大野知事は、安倍総理大臣が総理大臣を辞任する意向を表明したことについて、「８月２４日に連続在任期間が歴代最長となったばかりであり、突然の辞意表明に驚いている。オリンピック・パラリンピックの招致やＧ７サミット、Ｇ２０サミットの開催など外交面でも尽力された。これまでの功績に対して、心から敬意を表したい」とコメントしています。
自民党東京都連の幹事長を務める高島直樹都議会議員はＮＨＫの取材に対し、「新型コロナウイルスへの対応や東京オリンピック・パラリンピックの開催があるなかで、『安倍総理大臣に頑張ってもらいたい』という気持ちはあるが、体調のことなので、これ以上、申し上げることはできない。突然の辞任でショックを受けているが、『これまでご苦労さまでした』と申し上げたい。今は体を十分ケアしてもらいたい」と述べました。
ＪＯＣ・日本オリンピック委員会の山下泰裕会長は「ニュースで知ったが残念だ。来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックにどのような影響があるかはまだわからないが、国を挙げた国家的なプロジェクトであり基本的な方針は変わらないと思う。安倍総理大臣の意気込みはすごく感じていたので、意志を受け継ぎ、形は変わっても大会の開催に向けて全力を尽くしていきたい」と話していました。
東京・銀座ではさまざまな声が聞かれました。
３０代の男性は、「コロナ対応など解決していない問題が多いので、そうしたことをやり遂げるまでもう少し続けると思っていました。今後の政治によって経済が成長していくよう期待したい」と話していました。
また、７０代の男性は「びっくりしました。東京オリンピック・パラリンピックを花道にすると思っていたので健康上の理由ということであれば同情するし、残念です」と話していました。
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August 28, 2020 at 06:53PM
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