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Thursday, June 11, 2020

前アメリカ大統領夫人、ラッパーなど・・・様々な視点で書かれた本から、人種差別を考える(好書好日) - Yahoo!ニュース

ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー「フライデー・ブラック」

 アメリカで昨年ベストセラーとなったディストピア小説。著者はガーナ移民の両親のもとに生まれ、名門大の大学院創作科で修士号を取得した28歳の黒人青年です。12本の短編のひとつ、「フィンケルスティーン5」は、5人の黒人の少年少女が白人男性にチェーンソーで次々切断され、それでも男性は「自衛の範囲内」として無罪になるという物語。黒人の高校生を射殺したヒスパニック系の自警団男性が無罪になったという、フロリダ州で実際にあった事件を下敷きにしています。  「『フィンケルスティーン5』には“『腹が立ったら微笑む。叫びたい時には囁く』これがブラックネス(黒人らしさ)の基本だ”とありますが、現実にそうです。黒人はそうしないと社会では受け入れられない、最悪の場合は射殺されかねない」(訳者・押野素子さん)  残酷な黒人差別がねじ曲がった近未来世界。「ディストピア小説」というよりむしろ、現在進行形の恐怖が迫ってくる一冊です。

ミシェル・オバマ「マイ・ストーリー」

 前アメリカ大統領夫人の生まれ育ちは、シカゴのサウス・サイド。白人が郊外に脱出した1960年代以降、貧しい黒人が取り残された労働者の居住地域です。聡明で、かつ親しみやすいミシェル・オバマが国民から圧倒的な支持を得ていたのは、貧困や差別を知っているがゆえの共感力。そんな彼女のホワイトハウスでの8年間を記した回顧録です。

山下壮起「ヒップホップ・レザレクション」

 社会からあぶれた人たちの容赦ない現実を、時に汚い言葉で詳らかに歌う「ギャングスタラップ」。著者は現役の牧師で、かつギャングスタラップをこよなく愛する生粋の“ヘッズ”でもあります。「牧師がギャングスタラップを聴いていいのか?」という問いに向き合った本書には、アトランタの大学でアフリカ系アメリカ人の歴史や文化を研究していた山下さんが肌で感じた日常的な警察からの嫌がらせ、貧困、ドラッグ、銃、自殺などについて、つぶさにつづられています。

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