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Sunday, May 22, 2022

さまざまなメーカーから数多くの機種が登場したデータレコーダたち(前編) ~ ビクター HC-R105とナショナル RQ-8030 ~ - AKIBA PC Hotline!

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今回は、3メーカーの6機種を取り上げました。NECや富士通、シャープの御三家モデルではないので、MSXなどを使用していた人に馴染みがある機種かもしれません。

 想い出に残る、懐かしのマイコン・パソコンを写真とともに振り返る本コーナー。今回は少し趣向を変えて、当時の周辺機器を取り上げる番外編として、「データレコーダ・そのほか編1」(前編・中編・後編の計3回連載)としました。

 マイコン・パソコンの記録媒体として長らく使われた(そして、今でも使われている)のがカセットテープですが、そこへデータを記録したり読み出すための専用ハードがデータレコーダでした。一般的なラジカセなどでもデータの保存や読み込みは可能ですが、確実にセーブやロードを行うには専用の機器が欠かせません。1980年代前半には、NECをはじめとした各社からさまざまなモデルが発売されていましたが、今回は主にMSXパソコンをリリースしていたメーカーから登場したデータレコーダをピックアップしてみました。

ビクター データレコーダ HC-R105

他のデータレコーダと比べても奥行きが長く、天面が手前から奥に向かって下がっています。全体的に斜めを意識したデザインが取り入れられているほか、操作ボタンは軽く触れるだけで反応するなど、随所にちょっとした高級感が溢れていました。

 そのシルエットから分かるように、当時としては非常にスタイリッシュなデザインを採用したデータレコーダです。以前に紹介したNECのデータレコーダDR-331よりも奥行きがあり、全体的に高級感を醸し出しています。

 操作ボタンは軽くタッチするだけで反応するようになっていて、ロードレベルやフェーズの切換も行えました。テープを再生しながら早送りまたは巻き戻しをすることで、頭出しを行う昨日も備わっています。イジェクトボタンを押すと蓋がゆっくり静かに手前側へと開く仕組みも、ちょっと良い機種を使っている感を持たせてくれました。

 主なデータレコーダは電源スイッチがわかりやすい手前側についていたり、または自動で電源がオンになる仕組みを採用していましたが、本機は珍しく背面に電源スイッチが設けられています。若干操作しづらい場所ですが、誤って電源を切ることがないと思えば、良い位置にあるのかもしれません。

 当時の『HC-6』の広告ページを見ると価格が19,800円とありましたので、データレコーダとしては高い部類の製品に入っていたかと思います。

ビクターのMSX・HC-6の広告には、価格が小さく記載されていました。
本体右側面には、フェーズ選択スイッチとロードレベルボリューム、モニタボリュームが本体の傾きに合わせて斜めに配置されています。
背面はシンプルで、REMOTE、OUT/EAR、IN/MIC端子が並んでいて、右端に電源スイッチがありました。

ナショナル プログラムレコーダ RQ-8030

SAVEの文字が赤、LOADは青に色分けされているので、どのボタンを押せば良いのかがわかりやすいです。フェーズの切換スイッチなどは、右側にまとめて配置されていました。

 1984年に登場した機種で、正式にはデータレコーダではなくプログラムレコーダと呼ぶのが正しいようです。フェーズをノーマルと1、2から選べるほか、モニタ音(ボリューム)もOFF、LOW、HIGHの3段階から選択出来る切り替えスイッチが前面に付いていました。また、600ボーや1200ボーだけでなく、2400ボーに対応していることも特徴として挙げられます。

 イジェクトボタンを押すと蓋が手前に勢いよく開きますので、上記で紹介したビクターのデータレコーダのような高級感はありませんが、使用した経験ではロード品質はかなり高い方だと思いました。この当時のデータレコーダにはマイコン・パソコン本体との相性があったので、“あれ”ではロード出来たのに“これ”ではダメだった、ということがよく起きます。しかし、RQ-8030はほぼどの機種で使ってもロードに成功しているので、これからテープのゲームを遊びたいという人にはオススメ出来る1台でしょう。

 価格は調べても判明しませんでしたが、本機の前に発売されていたRQ-8300が18,000円だったということで、おそらくRQ-8030も似たような値段だと思われます。

CF-2000の広告には、前モデルのRQ-8300が18,000円との記載がありましたので、本機も近い値段ではなかったかと思います。
背面にはCMT OUT(WHITE)、REMOTE(BLACK)、CMT IN(RED)があり、接続ケーブルをどこに挿せば良いのかを色でも表示してくれているのが親切でした。

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