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Wednesday, June 9, 2021

ソフトバンク、量子コンピューター技術を出資先に導入も IonQと提携で - ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

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IonQは、同社のイオントラップ型量子コンピューターチップ(写真)を家庭用ゲーム機「Xbox」ほどの箱に納めた量子コンピューターを2023年に完成することを目指す

Photo: IonQ Inc.

 米新興企業「IonQ(アイオンキュー)」の量子コンピューティング技術は、先週発表されたソフトバンクグループ(SBG)との戦略的提携の一環で、SBGの出資先企業の一部に今後導入される可能性がある。

 IonQのピーター・チャップマン最高経営責任者(CEO)は、ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ(SBIA)がIonQ株を「大量に」取得したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。SBIAは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド1」と「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」の運営を手掛けている。

 SBIAのパートナーでIonQへの出資を主導したカーティガ・レディ氏は、ソフトバンクが量子コンピューティング分野に出資するのは初めてだとし、「計算能力に対する需要が急増しており、量子コンピューティングにはそれを実現させる特異な能力がある」と述べた。

 今回の出資について、金銭面の条件は明らかにされていない。SBIAは「ビジョン・ファンド2」を通じてIonQ株を取得した。

 IonQとソフトバンクの戦略的提携が発表されたのは、IonQが特別買収目的会社(SPAC)のdMYテクノロジー・グループと合併して上場する手続きを行っている最中だった。

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