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Friday, July 10, 2020

ランク付けはおかしい、僧の堕落…「戒名」へのさまざまな批判に反論する(オトナンサー) - Yahoo!ニュース

「戒名を付けて、何文字かで何十万円も取られた」「戒名に何百万円もかかった」。このような話を聞くことがあります。「戒名を付けるのは日本だけだ。日本の僧侶は堕落している」という話も聞きますが、これは案外、日本仏教を否定したい人たちの偏向した意見といっていいものなのです。

「高い戒名」「安い戒名」の違い

 宗派によって異なる部分はありますが、「戒名」の本体は2文字で、「院号+道号+戒名+位号」という構成になっています。例えば、この図では「笹錦」が戒名で、「越光」が道号です。  戒名とは文字通り、戒律を授けられた人の名前です。仏教では「殺してはいけません」「盗んではいけません」といった「仏教徒として守れるのがよいこと」とされるさまざまな“戒”があります。それを守って旅立つ人が、師匠である導師に戒を授けられて「あなたは正式に、私たち僧侶の仲間です」と送り出してもらうのが、仏教のお葬式の形です。  つまり、旅立つ人を「お坊さん」として死後の世界に送り出すので、そのときに付ける「お坊さんとしての名前」が戒名なのです。お坊さんとしての正式名称が「戒名」で、そこに、普段呼ぶための名前である「道号」が付いていると思えば分かりやすいでしょう。三国志に出てくる諸葛亮孔明が、歴史ドラマなどでは「孔明」と呼ばれるのと同じようなものと考えてください。

 ではなぜ、高い戒名や安い戒名があるといわれるのでしょうか。  現在は基本の位号として、「信士(しんじ)」を付けてもらえます。普通の壇家(だんか)さんであれば、「信士」「信女(しんにょ)」といった感じです。信士・信女は「よく仏教を信仰した人」という意味です。  中には、特別な寄付をしてくれた“超のつくスポンサー”の壇家さんもいるわけで、そうした人たちには「スーパーお檀家さん」の意味で「居士(こじ)」「大姉(だいし)」といった位号を付けます。居士の語源は「家に居る士」であり、労働をしないで家にいて、仏教や学問に勤める人のことですから、大昔にそんな生活ができるのはお金持ちということです。  平たくいうと「豊かで立派な人」という意味で、女性の場合は「大姉」が居士にあたります。そのため、「居士号をください」という話になれば、「お布施も名前相応にしてください」となるわけです。  院号は、居士よりずっと上の扱いです。「院」は立派な寺のことで、「立派なお寺を1軒建てたぐらいの功績があった人」という意味で授けられます。昔は、本当に寺を建てないと付けてもらえませんでしたが、だんだんと庶民化し、相応の貢献があれば付けてもらえるようになりました。そのため、院号を付けてもらうと、お布施の金額は大きくなります。「スーパーグレートお檀家さん」が、院号という形になるのです。  寺が大きかったり、由緒正しかったりすると運営にお金がかかります。そのため、檀家さんには、そういう院号・位号の仕組みを踏まえて、「このくらいの金額でお願いします」とお布施の金額が決まります。戒名に金額の差があるのはこうしたことが理由で、そのおかげで寺が維持・運営でき、多くの人の供養が続けられるという意味もあるのです。

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